この週は忙しくてあっという間に週末を迎えた。
火曜の夜から黄砂が舞い、空気が悪かった。
月曜/4月10日
出張者アテンドの段取りでバタバタしてた。
関係者で面着して打ち合わせすればスパッと決められることなのに、日本人はそれをメールでやりとりするからめんどくさい。
話せば1分で済むのになぁと思いながら、スケジュールの最終版が出るのをひたすら待ってた。
最近、社内のコミュニケーションがうまくいっていないと感じる。
原因はいろいろあるのだが、今回の件は「メンツ」に関わることなのでタチが悪い。
こういう状態になると、もう人事異動で病原を取り除くくらいの荒治療をしないと、以前のような円滑なコミュニケーションができないんじゃないかとさえ思う。
火曜/4月11日
社内のコミュニケーション不良が原因で、この日も朝から夜までバタバタしてた。
誰かがハンドリングすればいいのだけど、誰も面倒なことをしたくないし、上長も指示を出さないから大事なポイントが宙ぶらりんになっている。
簡単なことを複雑化させて如何にもやってますみたいに見せる日本人の生産性の悪さは何とかならないのか。
最近、中国人の方がよっぽど仕事できるって思うことがちょくちょくある。
夜は、今週は忙しいのが予め判ってて、走る日がこの日しかなかったので、意を決して外に出た。
元々は頑張って新記録に挑戦しようと思ってたけど、ものすごく空気が悪い日だったから予定を変更して2.5kmだけ走って早々に家に戻った。
途中で引き返そうかと思ったくらい埃っぽかった。
今年は黄砂が酷い年らしい。
洗っても洗っても車が常に汚い。
水曜/4月12日
この日は残業が確定だったので地下鉄で出社。
コロナ禍中は公共交通機関の利用を控えていた時期もあってあまり気付かなかったが、ここ3年の間に複数の地下鉄路線が開通したのを受けて混雑が緩和された気がする。
昔の7号線は1本~2本待たないと車内に入れないくらい混んでる時間帯があったが、今は一定のパーソナルスペースが確保できるし、乗り換え後の路線なんて座れる日があるくらい余裕がある。
この日は座って会社最寄りの駅まで行けた。
駅からはタクシーに乗り換えたが、Uターンしたい十字路のところがUターンできなくなってて、結構な距離を遠回りせざるを得なかった。
ワンメーターで行ける場所だったのに25元もかかっちゃった。ま、でも中国はタクシーが安いからいいか。日本だったらほんのちょっとの距離でもすぐに1,000円2,000円だからね。
夜は久々の日中宴会。
以前はこういう非公式な場を戦略的に利用してたような気がするが、今のメンバーは交渉事の経験が浅いのか、普通にご飯食べてお酒飲んで終わってしまった。
中国側の1人は交渉の延長戦みたいな話をチラッとしたのだけど日本側がそれに反応しなかったので、中国側はそれ以上の言及はせず。
まさか、今回は深い話をせずに焦らすのが日本側の戦略だったとか?
とにかく、何かしっくり来ない感じの宴会だった。
木曜/4月13日
この日も残業が濃厚だったけど食事なしの日だったので車で出勤した。
ウチの会社はとても利便性が悪い場所にあるのに、従業員の通勤に全く便宜が図られておらず、「行きはよいよい帰りは怖い」状態になっている。
この日は午後から外での打ち合わせが組まれていて、そこからどうやって駐車場に車を取りに行くかが課題だった。
ウチの会社は郊外すぎてシェアサイクルの営業範囲外なので、2km歩くか、タクシー呼ぶか、誰かにお願いして駐車場まで送ってもらうかしないと車が取りに行けない。
こういう面倒なことがあるとそっちに気を取られて仕事に身が入らない。
なんだかんだで業務が終わらず、会社が弁当を用意すると言い出して、車で出社したことを激しく後悔した。
どうしようか、どうしようかと迷ってたら、顔見知りの運転手も残業で食事をしに来てて、無理を承知で厚がましくお願いしてみたら駐車場まで乗せて行ってくれるって!
無事に車を取りに行けて一件落着。ありがたや、ありがたや!
こんな時はタバコでもあげておくのが中国流だけど、私は喫煙者じゃないから渡せるものが何もなくて申し訳ない。
この人にはまたどこかで会えるはずなので、いつか恩返ししようと思う。
飴ちゃんをカバンに忍ばせておかなきゃな。
金曜/4月14日
会社の福利で療養旅行へ。
私が勤める会社には国有資本が入っているので、従業員の福利にもいろんな制限があるのだが、党規約の範囲内であればいろんな福利厚生メニューを組むことができ、工会会員はそれを享受できる仕組みになっている。
私は日本人だし、工会費を払ってないから本来は福利が受けられないはずなのだが、面倒な手続きをしたくない会社側が、1人くらいどうってことないと言って、私にもほとんどの福利を与えてくれている。
ウチの会社は給料は決して良くないが、福利がまあまあなのと、医療保険と養老保険に入れてくれたので、総合的に判断して自分を納得させている。
同僚たちとも話していたが、会社に様々な制約があるおかげでランチ代や服にかけるお金が節約できるので、収入が多少低くても我慢できてる感じ(ほとんど定時で帰れるし)。
もしこの給料でオフィス街で働くとなると、支出が多すぎてやっていけないよねっていう意見で皆が一致した。
この日は夜遅くまで同僚たちとおしゃべりして終了。
同僚は日本語が上手な子ばかりで、日本語で話しても理解してもらえるし、中国語でも日本語でも会話が盛り上がって疲れない。
外国人である私とも仲良くしてくれて、仕事でも助け合って、本当に感謝している。
土曜/4月15日
療養旅行2日目。
元々は雨予報だったが雨は降らず、午後からは晴れ間も見られた。
便宜上「旅行」と書いているが、疗休养という休むことを目的にしたイベントなので、バスであちこち観光地を回ることはしない。
食事の予算が1人あたりいくらと決められているからご飯は近所の農家料理で飲み物も一切なし。
今回の食事で一番豪華でおいしかったのはホテルのモーニングブッフェだった。
朝ごはん食べて、ホテル内を散歩して、お昼を食べに農家料理レストランに出かけて、その周辺をウロウロして、午後はまたホテルに戻って自由時間、夜にまた農家レストランに出かけて食事して~の繰り返し。
会社の福利ポイントを使ってるから支出は集合場所への交通費のみで、「支出が少なくて済む」という会社での日常が反映されたイベントだった。
旅行気分を味わえないとも言えるが、女子はいくつになってもおしゃべりさえしてればそれで楽しいから気にならない。
前回は紹興酒を大量に持参して泥酔して絡んできたグループがいたが、今回一緒に行動した人たちはお酒を飲まない人たちばかりで気分を害さずに過ごせた。
同じホテルに別の会社のイベントで来てる人が400人もいて朝ごはん争奪戦になるのと、チェックアウトしてから向かう先がお昼ご飯のレストランだから最終日の朝は早めに食べておいて下さいとガイドに言われてて、早く寝ようねなんて言ってたのに、結局0時近くまで喋ってた。
毎日顔を合わせてるのに何をそんなに話すことがあるんだ、私たちは!ww
日曜/4月16日
療養最終日。
優雅な朝食を終えて向かった先は農家レストラン。
モーニングブッフェのレベルが高かったので、朝から食べまくってて、私たちはこの時既に食欲なし。他の参加者も早くレストランを後にして上海に戻りたいオーラ全開だった。
ところが、この後トラブル発生。
なんとバスのバッテリー系統に異常が出て、橋の真ん中で車がストップしてしまった!

もしバカな車が後ろから追突してきたら、バスもろとも川に沈んでしまう。。。普通の高速道路でも路肩に車を停めて待機するのは危険なことなのに、これが川にかかる橋の上だったから本当に生きた心地がしなかった。
車が路肩に避難してから救援バスが来るまでどれくらい待っただろうか。
すごく時間が長く感じた気がする。
しかもこのバス、運んでくれるのは付近のサービスエリアまでで、そこからはまた別のバスに乗り換えなきゃ上海に帰れない!
散々な体験をして上海に戻ったのは予定時間より3時間遅れの19時半。
月曜、火曜と私たちがこの時の話で盛り上がったのは言うまでもない。
今思えば、ホント、長い一週間だったなぁ。。。