上海国際輸入博覧会・国家展延展で撃沈した話。

上海生活あれこれ

 

中国が国を挙げて力を入れている上海国際輸入博覧会。

11月5日のオープンセレモニーを皮切りに、今年も様々な展示やイベントが組まれていたようです。

上海市内の学校や公的機関は11月3、4、5日が休みになり、会場付近の大学やオフィスビルが閉鎖されて週末の習い事が休みになるなど、我が家も対応に追われました。

今日は輸入博覧会に関するあれこれを記録しておきたいと思います。

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観たい人が誰でも観れるワケではない

私はこういうイベントに比較的興味があるので、是非とも行って見てみたいと思っているのですが、残念ながら私にはなかなかチャンスが巡ってきません。

ウチの旦那は会社がチケットを手配していて、社員全員が参観必須となっているようですが、私が勤める会社では一部の関係者のみが参加できることになっていて、会社経由ではチケットが取れませんでした。

誰かチケットを手配できるお友達がいればいいのですが、昨年も今年もその機会に恵まれませんでした。

ところが、ある日スマホでニュースを見ていたら、本展開催後に一般市民向けに「延展(期間を延長して一部の展示が見れるようにしたもの)」が開かれることを知り、微信経由ですぐさま予約。先日予約日に参観してきました。

 

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国家会展中心

会場となる国家会展中心は、空から見ると四葉のクローバーのような形になっているので、「四叶草」とも言うらしいです(実際にこう言っているのを耳にしたことはありません)。

なお、会場に行くには地下鉄が便利です。2号線の徐泾東駅または17号線諸光路が最寄りとなります。

イベント時には一部出入り口が閉鎖or一方通行となる場合があるので、その場の案内掲示に従って会場に行ってください。

 

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いよいよ国家展延展へ

地下鉄を降りて人の波に付いて行くと、四ツ葉の葉と葉の間にあたるあたりの場所に着きました。

一応微信の事前予約で1日あたりの入場者数に制限があるはずなのですが、そこは人口大国・中国、人でごった返さないワケがありません!

行って早々思いました。

「ここは私の来るところではない」と。

赤丸のあたりが会場の5.2館入口

でもせっかくなので人の波に付いて列に並び、途中、なんでこんなの撮るの?的なオブジェの前で記念撮影してるオバちゃんたちを横目で見ながら、こうなったら人間ウォッチングだ!と気持ちを切り替えて、私もあちこち撮影開始!

何もかもを写真に収める市民ら

多くの人が並んでいた割には、思ったよりもあっさりと国家展の会場に入れました。いよいよ参観開始です。

 

収穫が、、、なかった

私の勝手な想像では、国家展では各国のブースが並び、その国自慢の特産品が並び、お試しorお買い上げできるものだと思っていました。

ところが、初日で出尽くしてしまったのか(私が行ったのは2日目)、最初から展示する気がなかったのか、空っぽのブースがチラホラ。

 

とんでもないくらい何もありませんでした。

 

これはドミニカのブースだったかな、オーガニックカカオとコーヒー豆があったのですが、横にしっかりと「この商品は販売しません。展示のみ」と注意書きがなされてました。

他のブースもほとんどが展示のみで販売しないor展示すらないor人すらいない感じで完全に空振りしました。

 

一応各ブース共に、それなりのデザイン性を持たせてシャレオツな空間を作ってはいたんです。でも、肝心の中身がありませんでした。

この日見た中で物品販売してたのは、南アブースで見たジュエリー、アクセサリー各種とチリブースのワインとネパールブースの仏様の絵。

この絵、おいくらだと思います?

ヲフォフォフォフォ、奥様、これ1466元ですってよ。

誰が買うねん!!もう笑うしかないわ、これ。

神聖なモノだったらスミマセン。でも本当に神聖なモノだったらこんな場所で売らないですよね!?

 

結局、敢えて収穫だったと言えるモノは、チリブースで配ってた特産品を紹介するリーフレットと、

どこの国だったか覚えてないけど、サハラ砂漠の砂を触れたことと、

アフリカのどこかの国の自慢の品、ハンドクリームを手に塗ってもらったこと。

以上。

 

ジャマイカブースでブルーマウンテンの試飲をやってたけど、並ぼうとした矢先に「没了(無くなった)」との声が聞こえてきたので、これはムリだと思って退散しました。

なんだよ、こんなのの為に会社抜け出してきたのか、私。悲しすぎる。

 

やっぱり大人気!中国ブース

ニュースでも見てましたが、多くの中国人客は皆コチラを目指していたようです。

ブースの外から見た感じでは一部しか開放されておらず、建物の外にまで長蛇の列ができてたので、私は見るのをやめました。

会場の外まで並ぶほどの人気

なんだろ、万博とまでは言わなくとももう少し何かが見れる展示会だったら良かったのになぁというのが率直な感想。

収穫が何もなくて、ホント虚脱感しかない感じ。あんなのしか見れないなんて、市民からクレーム来ないんだろうか?

でも、大丈夫。上海のオバちゃんたちには別の楽しみがありました。

 

ここでお茶会!?オバちゃんパワーに圧倒!!

百聞は一見に如かず。

みかんの皮があちこちに置き去りになっている…

上海オバちゃんのパワー(イヤミ込み)はすごいですね!

なんと、ここでザ・お茶会とな。

これは、ほんのほんのごく一部で、各ブースの椅子という椅子にオバちゃんオジちゃんたちが陣取って、持参したお菓子、ナッツ、果物をどーんと広げて、楽しそうにお茶会してました。

どうして上海オバちゃんと限定してるかというと、皆、上海語だったからです。外地のジジババも引いてしまうほどの上海パワー。

上海オジジも一部いるんですが、オババに付いて仕方なく来た感満載で、オバちゃんたちのカメラマンとしての付き添い兼荷物持ち係。あらまぁ、可哀想に。

 

どうしても収穫が欲しくて緑地貿易港へ

ブースを回っている途中で、「2号門を出たところで販売している」という情報を聞きつけたので、ついでに(と言っても少し歩くのですが)寄ってみました。

地図で言うと、緑地全球商品貿易港と書いてあるところです。ここの2階に各国がショップを出してて、一部商品が買えるようになっていました。

 

ちなみにですが、2号門付近が正面なのかな、貿易港に行ったからこそ撮れた写真がこちら。

地下鉄から入ってそのまま地下鉄で帰っちゃうと、この景色は拝めません。

 

で、販売をしていると聞いたから足を運んだのに、ここでもヤラレタ「ここの商品は全部サンプルです」

私が興味を持ったものがことごとく非売品だったので、本当に残念でした(コーヒー豆を狙ってたのです)。こんなんだったら、タオバオで検索した方が断然ラクだし安いです。

敢えて紹介するとアルゼンチンショップのお肉や海鮮の冷凍品は人気でした。

あとシリアショップの石鹸とアロマオイルも買ってる人がチラホラいました。

私もこの石鹸を買おうかどうしようか迷ったんですが、在庫をたくさん抱えてるのでこの日は我慢。手元の在庫が落ち着いたら次に買う石鹸はシリア製のにしようと思っています。

シリアショップにある石鹸たち

 

貿易港には日本のブースも

国家展では日本ブースを見かけませんでしたが、貿易港にはテナントショップが出てました。

企業が共同で出してるブースとジェトロが出しているブースがあり、中にはお客さんもチラホラいました。

でもアレですね、こういう場所から日本の情報を発信するのも良いですが、場所が辺鄙すぎます。

たぶん政府絡みで仕方なくここにアンテナショップを出してるのではないかと思いますが(勝手な想像)、何でもインターネットで完結できてしまう今の世の中にちょっと時代錯誤な場所だと感じました。

貿易港は去年の第一回輸入博覧会と共にオープンしているので、現在は1年ほど経っているワケですが、来年まで持つのかどうか。時間の問題じゃないかなぁ。。。

 

午前中で退散

本展に行った人の情報では、1日ではとても回りきらないと言ってたので私もそれなりに気合を入れて行ったのですが、延展は1時間あれば十分なほどのちゃっちい展示でした。

私は結局、10時頃に会場入りして貿易港に寄った後、12時半に退散。その後地下鉄で移動して虹橋付近でランチというスケジュールでした。

 

来年以降は、もう絶対行かない。

 

延展は行くだけ無駄の本当にどうしようもないイベントだったので、皆さんは無駄足を踏まれませぬよう。

本展も気軽に行けるイベントではなさそうなので、こういう博覧会を見るのが好きな方は、業種、業界専門別の展覧会に足を運ばれることをオススメします。

 

以上、輸入博覧会延展レポでした。では、また!

 

 

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