日経新聞小説『太陽の門』 読んだその日から魅了されっぱなしの私

上海生活あれこれ

 

小説を読んでいると作家さんたちの言葉の引き出しの多さにいつも敬服するのですが、2月21日から日本経済新聞の朝刊で連載が始まった『太陽の門』がとっても面白いです。

これからどんな展開が待っているのか、ドキドキ、ワクワク!

 

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コロナ騒動の間に・・・

2月21日からスタートしていたこの小説、実は私は最初の数話を読み逃してしまいました!

理由は、コロナ騒動で駐在さんが一時帰国しており、不在中の新聞が既に処分されてしまっていたからです。涙

駐在さんが会社に復帰してから新聞も通常通り確保できるようになったので、私は第5話からの読み始めとなりました。

でも、その5話だけで早速物語の世界に引き込まれてしまいました!

毎日早く続きが読みたい欲が抑えられないです~ 笑

 

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物語の舞台はスペイン

この小説の舞台はスペイン。

1936-39年に起こったスペイン内戦を題材に物語が展開されています。

お恥ずかしながら私は存じませんでしたが、作者の赤神諒氏は歴史小説を多く発表されている作家さんなのですね。

日経サイトの情報によると、赤神氏は映画の名作「カサブランカ」を何度もご覧になられ、主人公リックに憧れを抱いていたとのこと。

自由と民主を守るために立ち上がったごく普通のスペイン市民たちは、悲劇の戦いのうちに敗れてしまうのですが、リックがどんな思いであの戦争と向き合っていくのかを描いていくのだそうです。

私は今上海に住んでおり、共産党の支配下にありながらも自由と民主を自分の中でうまく消化している(ように見える)中国人が身近にたくさんいて、何となくですが、この物語に重ねられるものが描かれるような気がしていて、今後の物語をとても楽しみにしているところです。

 

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作者の描写が美しすぎる

私がこの小説に魅了されてしまったのは題材の面白さもありますが、それよりも赤神諒さんの描写の美しさが素晴らしいのが一番の理由です。

 

例えば、最初に読んだ第5話では、主人公リックが出会った女殺し屋の描写なんて、

月の香りでも匂い立ちそうな白い肌

ですよ!読んでてゾクゾクっときちゃいました!

 

他にも、あれはいつの回だったか、お酒のことをわざわざ

神が人に許しを給たもうた奇跡の液体

なんて表現してて、飲んでないのに酔っ払いそうでした。。。笑

 

これは、赤神さんが何度も見返した『カサブランカ』とスペイン戦争のお勉強しなきゃだな!

このブログも作家さんのような粋な描写ができるようになりたいものですね!(ボキャ不足なワタシ・・・)

 

目下の悩み

目下の悩みは、ズバリ、

リアルタイムで小説が読めないこと!

 

会社の駐在さん経由で国際版(アジア)を読んでいるため、私が小説を読むのは早くて翌日、普通のタイミングだと3日後なんです。

小説の話題について行きたくてTwitterで情報を上げてる方を何人かフォローさせて頂いたんですが、皆さんの会話についていけないし、皆さんの投稿から想像だけが膨らんじゃうし、私自身がリアルタイムで感想を出せないのが残念です!(何か呟いたところで、今頃何言ってんのアンタみたいなKY感満載。。。苦笑)

 

一応、コロナ騒動のおかげで全ての出張が禁止されているので、駐在さんが忘れさえしなければ、途中で抜けることなく読破はできるかなと思ってますが、ま、私は私のタイミングで読んでいくしかないですね。

 

最後に

日経新聞の小説はいつも楽しみにしているのですが、前作はあまり心にグッとくるものがなくて(スミマセン)、読み始めてすぐにやめてしまいました。

その後、春節休暇やコロナ騒動でしばらく出社していなかったので、新聞を読んでいなくて知らなかったのですが、前作の「ミチクサ先生」は伊集院静さんが病気療養のために一時休載となっていたのですね。

いつも日経小説は1作品につき1年くらいの長さがあったように記憶していたので、掲載されてる小説が変わっていることにびっくりしたのですが、まさか病気でいらっしゃったとは。

 

拙ブログからではありますが、伊集院さんの早期回復と連載復帰をお祈り致しております。

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