中国で教育を受けると決めた我が家の判断は正しかったのか

さくらの独り言

 

こんにちは、しゃんはいさくらです。

 

高校受験を控える上の子、中学生になったばかりの下の子がいる我が家。

毎日遅くまで勉強している子どもの姿を見ていると、ふとタイトルに書いたことが頭をよぎります。

 

国も時代も違うから私と子どもたちを比べることに意味はないと思いつつ、こんなに頑張っても正規の高校に行けるのが約半分なんて、あまりにも過酷なんじゃないの?

 

今日は子どもの教育についてつぶやきます。

 

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90点以下は高校進学が難しいと言われ…

最近胸がザワザワするのは、下の子の数学の先生が毎週のように「6年生の数学は簡単です。今やってる単元テストで90点以下だと、高校進学は難しいです」と言ってくるから。

ウチの子は成績にものすごくムラがあって良い時と悪い時の差が激しく、せめて高校くらいは卒業しておいて欲しいと願う私の不安をすごく煽るんです。涙

 

人並みに勉強してれば高校くらいは行けるだろうとタカをくくってたんですが、どうも現実はそんなに甘くないようです。

競争が激しすぎて、中国の子どもたちのプレッシャーは本当にとてつもなく大きいです。

  

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「体制内」と「体制外」

中国には「体制内」「体制外」という言葉があります。

大人の世界で言う体制内と体制外は、公務員とそれ以外というイメージ。

 

一方、学校の世界で言う体制内と体制外とは、授業内容が中国教育部が規定するカリキュラムに沿った内容かどうかで分かれています。

例えば、日本人学校やインターナショナルスクールは体制外の学校となります。

 

体制内の学校を卒業すると中国の中学(高校)の卒業証書が受けられますが、体制外ではそれが受けられず、中国の大学を受験することができません(留学生は別)。

(昔はハーフっ子などが留学生枠で受験する裏ワザがあったみたいですが、今はそれもできなくなったと聞いています)

  

中国企業で働いている経験から言っても、普通の企業で採用されるにはやはり本科卒(4年制大学)でないと厳しいのが現実で、そのためには普通高校に行っていないとしんどいので、、、とどんどん前に遡っていって、中学校受験だの小学校受験だのって話になっていくんですよね。。。

 

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「体制外」もラクじゃない!

友人たち、サークル仲間、会社の同僚などとの交流を経て、私の中では「体制内の学校は体制外よりも勉学が大変(宿題の量や競争率など)とのイメージがありました。

 

将来、国外の大学に進むことを念頭に最初からインターに通わせている人もいたけど、体制内の学校では大学進学の競争率が高すぎるから可能性を高める意味で体制外の学校に進ませているという人も少なくなかったので、そういう印象を持ったかも知れないです。

 

我が家は居住地、経済力その他を考慮して近所の公立校に進ませる選択をしたのですが、体制外に行ける条件がある(=普通よりラクに上位校に進める(語弊には容赦頂きたい))家庭を羨ましく思う気持ちがありました。

 

でも、実際は体制外の学校も結構厳しい環境なようです。

近い将来、アメリカの大学に進むことを目標にしている子の話では、自分が学びたい学科がある大学は相応の英語力、学力がないと入れない、万が一アメリカの大学に落ちても大丈夫なように二次候補としてイギリスの大学も考えている、そのために両方の準備をしなきゃいけないから大変だと言ってました。

海外の大学を目指すライバルがたくさんいるから、英語力試験や学校の成績が上位でないとしんどいと言うのです。

 

体制内、体制外に関わらず、人口ボリュームが大きい中国では、どの世界でも競争が激しいのは一緒。

それが就職後も続くんだから、そりゃ、疲れて寝そべりたくもなるよなー。。。

 

「日本」という選択

中国の厳しい競争環境を思うと、タイトルに書いた「中国で教育を受ける」という選択が果たして正しかったのか、日本で勉強してたら少なくとも高校くらいは普通に入れたんじゃないかと思ってしまいます。

ホント、今更何言ってんだ!?なんですが。

 

私たちが国際結婚じゃなかったらこんなことすら思わなかったと思いますが、選択肢があると逆にそれが悩みの種になったりするんですよね。

 

小学校まではこんなこと思いもしなかったんですよ。

少なくとも、私たちが住んでいるのは上海という世界でもトップクラスの都市で、私の故郷よりもいろんな物事のレベルが高いと感じていたし、私が通っていた時分よりも高度な教育を受けさせてあげれていると思っていたので。

 

それが中学に上がってから、いろんな現実がよりリアルに見えてきて、今までの確固たる想いが足元から崩れていっている感覚があるというか、最後は「なるようにしかならない」とは思うものの、果たしてこのままで大丈夫なんだろうか、動けるうちに日本に行ってしまうという選択肢もあるんじゃないかと、いろんなことを考えてしまいます。

  

大学に行けない子たちを見て。。。

あとは、コロナ政策の先行きも見ていかなきゃいけないと思っています。

 

上海市内の大学に通う会社の同僚の息子さん、国慶節明けに学校が再開する予定だったのに、蓋を開けてみれば人民大移動の余波を受けてコロナ禍が落ち着かないため、しばらくはインターネット授業を行うとのことで、未だキャンパスに戻れていないんだそう。

 

大学って、キャンパスライフを含めての大学じゃないですか?

友だちとの交流とか、学校に身を置くことそのものが学生にとってはものすごく大事なことだと思うんですが、上海ではロックダウンの影響を受けて、まともに対面授業できたのがほんの数が月だと言ってて、同僚は何のために大学に行かせたのか解らないって言ってました。

 

子どもは相当なプレッシャーの中で受験戦争に勝ち抜き、親は親でお金や時間など、多くを犠牲にして子ども勉強に精力を注いできたのに、コロナ禍の影響を受けた中国の大学の現状。。。

 

だったらコロナ政策が少しでも緩い国に移った方が、より有意義な生活ができるかもと思っちゃいますね。

  

我が家の今後

今の我が家の状況から考えると、上の子も下の子もこのまま体制内の学校で頑張ってもらうことになると思います。

 

ただ、このままコロナ対策が変わらなかった場合は、日本に行くという選択をより具体的に考えたいと思っています。

先般の会議でシュウさんの続投と政治委員が決まって中国という国の魅力がますます落ちたので、このまま中国にいるのもなぁという気持ちと、本帰国とまでは思ってないけど、何となく、もう1度日本で生活してみたいというのと、子どもの進学問題など、いろいろです。

 

中国で教育を受けると決めた我が家の判断は果たして正しかったのか?

 

答えはないとは思いますが、ここ最近、ずーっと日本と中国の狭間で揺れ動く私なのでした。

 

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