中国人の生の声と私の感覚

さくらの独り言

  

こんにちは、しゃんはいさくらです。

 

最近の中国各地で体制への不満がフツフツと湧き上がってますね。

私は行動範囲も交友関係もどちらも広くなくて得られる情報に偏りがありますが、今後の参考の為に、今日はここ1ヶ月くらいの間に聞いた中国人の声と自分の想いをまとめてみました。

 

数年後に読み返した時、この記事で書いたことが果たしてどれだけ現実となっているでしょうか?

 

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マレーシアレストランに行ったら…

ちょっと前に中国人20人の中に日本人が私1人という環境で食事をする機会がありました。

党大会が終わって間もない頃のことです。

そのレストランはマレーシア料理のお店で、私が座った席の近くにこんな絵が飾られていて、いつの間にか話題が政治の話になってました。

レストランにあった絵

 

外国人という立場上、私が中国の政治に関してあーだこーだー言うべきではないと思っているので、「中国について教えて頂く」という姿勢を見せて、時に質問も交えながら彼らの会話に耳を傾けてました。

 

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習体制はしばらく続くと予想

皆の話を聞いていると、多くの人の見立てでは習体制はしばらく続く見通しで、足元の5年くらいは現状維持、その後の中国は不安定な状態になるだろうとのことでした。

党大会の業務報告の中で「台湾への武力行使を放棄しない(原文:决不承诺放弃使用武力(武力使用の放棄を決して承諾しない))」との言及があったせいか、大会後の日本メディアでは台湾有事に関わる記事が随所で見られましたが、私の友人はそれは今じゃなくて5年くらい先じゃないかとの意見が大宗でした。

中台情勢は引き続き緊張

 

ちなみに5年先となると、習さんは74歳です。

この年齢をどう捉えるか。

 

私個人的には、この近辺の年齢の人はちょっと危なくて、奇策が出てくる可能性が否定できないと思っています。

日本だと70歳~74歳の自動車運転免許更新には高齢者講習を受けなきゃいけないし、75歳以上になると認知機能検査が必須。

 

車の運転と政治を比べるのはおかしい、老い方には個人差がある、アメリカのバイデン大統領は79歳で就任してるじゃないかと言われると返す言葉がないですが、習さんはこれからそういうお歳になってゆかれるということで、動向に注意していく必要があります。

 

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毛沢東が文革を起こした年齢

さて、中国の黒歴史の1つに文化大革命がありますが、毛さんが何歳の時に出した政策かご存知ですか?

 

食事してる時に文革って毛さんが何歳の時に始まったんだっけ?という話になったので調べてみたら、文化大革命は1966年の5月、毛沢東が73歳の時に始まったとありました(その後1976年9月に83歳で逝去するまでの約10年間続いた)。

一同、びっくり。

 

年老いた自分の親世代のことを思うと、当時の毛沢東の状態がどうだったのかが気になります。

メンバーたちも、

・物事が正しく判断できる状態だったのか

・年齢や立場からもたらされる思想の偏りがなかったか

・何らかの物事をきっかけに突発的な判断を迫られてとんでもない指示を出したんじゃないか

など、いろんな想像をしてました。

 

また、上で「ちょっと危ない」と書いたのは、73歳というのが中国で信じる人は信じる“坎年(※)”にあたる年で、なんだか気持ち悪いなぁと思ったからです。

あまりメジャーな言い方ではないので、気にしなくてもいいかも知れませんが、こういう偶然って意外と侮れないんじゃないかっていうのが個人的な意見です。

 

※坎年:日本で言う厄年みたいなもの。物事が順調に行かないことが多いと言われる節目の年。孔子が72歳(数えで73)で、孟子が84歳(こちらは実年齢)で亡くなったことから、老年期では73歳と84歳が坎(儿)年と言われている。実年齢でも数え年でも言われているので科学的根拠がないように思えるが、72歳、84歳は本命年(干支年)でもあり、注意が必要な年齢である。

  

ところでさっき書いたバイデンさんですけど、まもなく80歳になろうとしてた方を大統領に選んだアメリカ国民ってどんな判断だったんですかね?

トランプのことが嫌いになって仕方なくだったのかな。。。

どんなに有能でも国のトップとして選ぶべき年齢じゃないと思うんですけどね、私は。

 

中華系ニュースは話題満載 

この記事を書き出してまもなくウルムチ路事件が起こり、全国各地でデモや暴動が起こったりして、中国国内の状況に大きな変化が起こっています(記事をどうまとめたらいいかわからなくなってる)。

 

同じ26日、台湾では地方選挙が行われてて、与党の民進党が敗北し、親中の国民党が主要都市の首長ポストをいくつか勝ち取りました。

蔡英文さんは、総統は辞職しませんが、民進党の党首を引責辞任するとの報道がありました。

台北市の街並み
行ったことないので肌で感じてみたいです

 

そして11月30日には江沢民元国家主席が逝去

 

この間、国民の不満の元となっているゼロコロナ政策の緩和策が矢継ぎ早に出され、活動の連鎖が一旦は止まっているようです。

喪が明けて以降、また何らかの動きがあるかも知れませんが、政府がここまでの急な緩和策を出していることに私個人は不安を持っています。

 

ウルムチ事件後江沢民さんの逝去前にも同じようなメンバーで食事をしたのですが、メンバーの1人が、今まで生きててこんな不安定な日々を過ごしたことがないと言ってて、私も同じ思いだったので不安だけど安心した気がしました。

 

コロナウイルスの伝染病管理グレード格下げの噂

そう言えば食事会の時に誰かが、来年3月の両会をメドに、コロナウイルスのグレード引き下げ(?)が検討されてると言ってました。

高齢者に対するワクチン摂取が大々的に推奨され始めた

 

中国では今、コロナウイルスは乙類伝染病に属してて、でも予防管理は甲類管理をすることになってるから、過剰な策を講じてロックダウンや移動制限が出てたのですが、予防管理が甲から乙に下がれば、今後仮にコロナウイルスに罹患しても、隔離されることはなくなります。

 

既に最近のニュースではチラホラとこの手の情報が出されてて、「春はすぐそこまでやってきている」とのことで、最近の日に日に緩まるコロナ対応策を見ていると、先般の友人の話にあった来年の3月を待たずしてグレード引き下げという可能性が十分にありそうです。

 

外の感覚と内の感覚

最後に、数年後にこの記事を読み返した時に確認したいと思っていることがあるのでここに書いておきます。

それは中国国外から見るのと、国内から見るのとでは、どちらがより客観的に物事を捉えることができるのかということです。

別の言い方をすると、メディアが正しいのか、それとも自分の感覚が正しいのかってこと。

 

なんでこんなこと書いてるかというと、日本のニュースで見る中国関連報道(日本にいる中国専門家のレポートも含め)やその下についたコメントを読んでて違和感を感じるからです。

 

ただ私自身も上海にしか住んでないし、最近出張にも行ってないから、上海以外のことは全然わからないので、自分の判断に確固たる自信はありません。

 

台湾有事の可能性、中央の様子、コロナ緩和策を次々に出しているのはどうしてか、ウイグル、チベットなど敏感な地域の様子、中国各地の経済状況などなど、中国国内では確かに情報統制で偏った情報しか見れてないかも知れないけど、だからといって国外の中文メディアだってどこまで客観的に物事を見ているか判らない。

 

家族の安全、安泰を考えたときに、自分の判断力がどれくらいなのかを知っておきたいという気持ちがあってこのようなことを書いています。

 

この記事を読み返すときがいつになるのかは判りませんが、とりあえず最近起こったことと思ったことを書いておきました。

 

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。

では。

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