権力闘争と腐った党員がはびこる中国 ※4/15追記あり

さくらの独り言

 

こんにちは、しゃんはいさくらです。

 

オミクロン株の蔓延を受けて上海市全域でロックダウンが始まり、2週間が経ちました。

5人家族の我が家、一時期食料難に陥り、精神状態を保つのが大変でしたが、現在は状況が若干好転して落ち着きを取り戻しています。

 

今日は私のこれまでの経験と噂のあれこれをまとめたつぶやきをお届けします。

こんなことを書いても今の状況が変わることはありませんが、中国の闇を知ることにより、いろんな事柄の判断材料になると思います。

 

ふーん、そうなんだーという軽い気持ちで読んで頂ければ幸いです。

 

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新たな一歩?グレード別に防疫管理を緩和 

ゴシップのあれこれを書く前に、現在の上海の状況を簡単におさらいします。

先般、4月11日のニュース発表会で、市内の各町内をコロナ感染の度合いに応じて「防範区」「管控区」「封控区」という3つのグレードに分けることが発表されました。

 

上海以外にお住まいの方に向けて、ビジュアルでうまくまとめた写真がありますので、こちらで紹介させて頂きますね。

※微信よりお借り

防範区はサファリパーク、管控区は動物園、封控区はペットショップってことです。

 

ホント、言い得て妙。

自分を動物だと思って、どんな状態なのか想像してみて下さい。

上海市民の置かれている状況が何となく理解できるでしょう(但しエサはもらえませんw)。

 

ちなみに、その後公表された各エリアの該当箇所数と居住人口がこちら ↓

防範区:10,323カ所、480万人

管控区:2,682カ所、178万人

封控区:11,135カ所、1,501万人

 

上記から計算すると、約7割が引き続きロックダウンを強いられていることになります。

私たちの家から出られない生活はまだまだ続きます。

 

防範区の皆さん、解放おめでとうございます 

さて、まずは「防範区」にノミネートされた住民の皆さん、

解放、おめでとうございます!

 

自分が解放されずとも、知人の解放情報を聞くとやっぱり嬉しいです。

 

ただ、解放された友人知人数名の情報によると、自家用車での外出は引き続き禁止、外出はできても徒歩か自転車orバイクのみ、外に出てもお店が開いてないので出る意味なし、開いたお店もあったけど密を理由に数時間で営業停止になったなど、解放の恩恵はそれほど多くないとのことでした。

 

いくら「防範区」になったとしても、本当の回復までは相当な時間がかかりそうですね。

 

管控区の皆さん、解放まであと少し

次に、おめでとうまではいかずとも、今後への期待が膨らむのが、団地内であれば自由に動き回れる「管控区」の皆さんです。

不便な生活であることには変わりないですが、少なくとも家から出てはいけないという禁止文句が外れただけでも、気の持ちようが違うと思います。

 

注文品を団地の入り口まで自分で取りに行けるようになるので、引き渡しミスや紛失リスクが抑えられるでしょうし、ボランティアの負担軽減にもなり、居民委員会スタッフにとっては一旦肩の荷が下せるといったところでしょうか。

 

封控区の皆さん、一緒におうち時間を過ごしましょう

上で各エリアの内訳を書きましたが、防範区と封控区の箇所数は同じくらいなのに、関係人口に3倍もの差があることからも判るとおり、団地人口が多ければ多いほど、解放への道が遠くなります。

 

我が家がある団地も大型団地の1つで、妖精さんがポツポツと出ているので、毎日のようにゼロリセットされて終わりが全く見えない状態です。

  

義母の話では、ウチの団地は全部で3000世帯余りあるとのこと。

独居世帯も大家族世帯もあることを踏まえて一世帯あたりの人数を仮に3人で計算すると9000人も居住していることになります。

 

今の状況でこれを陽性者ゼロにするなんて、無理ゲーと言わずして、何というのか。。。

 

会社の規則に沿って時間になったらパソコンの前に座り、ネット会議したり、資料の翻訳をしたりしてますが、一番やってることはスマホでの情報収集。

 

引き続き、食料争奪戦のためにアンテナ立てっぱなしの日々が続きそうです。

 

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上海の複数の区、鎮トップが更迭

そもそもどうしてこんなに毎日疲弊しなければならないのかって話ですが、元々期待されていた食料配給が全く追い付いておらず、食料調達にかなりの労力を使わなければならないからです。

 

私の住む某山区は酷い行政区の1つで、私腹を肥やしたい副鎮長により配給品が団購品として捌かれてしまった話は前回の記事に書きましたが、こんなのは氷山の一角で他区でも同じような事件が発生しています。

 

私の知る限りでは、浦東新区、閔行区で既に区トップや鎮トップが更迭されていますが、運よく処分されずに生き残っている〇〇長、〇〇書記と呼ばれる人がどれだけいることか。。。

 

浦東新区の鎮トップはコロナ対応の不適切を理由に更迭されたと公にされてますが、ネットでは配給品を横流ししたとの疑いが持たれていて、その後某メディアで配給品の横流しはデマであると報道されていて、火消しに走っている様子が伺えます。

 

昨今の状況を見るに、デマの火消しは誰も信じないし、政府関係機関がデマだと言ったことが現実になるのが常態化しているので、やはり横領していたってことでしょうね。

中国のあちこちに腐敗が蔓延る

  

この事態に中央は相当怒っていて、だから軍を上海に寄越したなんて話もありますが、一般住民にとってはもうどうでもいい話です。

 

そう中国って、本当に黒い国

 

浦東や閔行のトップ更迭は人民へのちょっとしたパフォーマンスに過ぎず、この状況をもっと深掘りしていくと、街道レベル、居民委員会レベルではもっとたくさんの処分されていない腐敗が存在していることは想像に難くないワケで、こういう混乱を機に大儲けしようとする人たちでいっぱいになっています。

 

コストや労力にかかる費用を消費者が負担することに異論はないけど、この状況でそれほど法外に取るものなのかとの思いが無きにしも非ずです。

我が家は田舎でそもそもお遣い屋さん(跑腿)が捕まらないのでよく判りませんが、SNSで皆さんの投稿を見ててすごく驚いています。

 

モノにかけるコストの概念が、都会と田舎で、駐在と現採でここまで違うのかっていう思いもあり。。。

 

いろんな状況が明るみに出て、精神的にも疲れちゃいますね。

情報の拾いすぎも精神状態に大きく影響するから気を付けないと。 

 

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上海市内の複数の倉庫で火事

と言っていっておきながら、いろんな情報が次から次へと入ってくるので、困っちゃいます。

別に書かなくてもいいんだけど、中国の闇を知っておくのも大事なことだと思うので、情報として挙げておきますね。

 

私が勤める会社からの情報、SNSからの情報で知る限り、上海では今週だけで3件もの大型倉庫の火事が発生しています。

 

上海がロックダウンされて2週間、なんで今更倉庫の火事が多発するのか不思議に思いませんか?

 

噂レベルなので深くは書きませんが、最近の複数のトップ更迭と関係があるらしく、身の危険を感じた誰かが配給品(≒団購品)に火をつけたとか何とか。。。

 

スマホの発達やSNSの普及でこういう情報が秒で伝わる時代ですので、真実の可能性も、デマの可能性もどちらも高いと思っています。 

 

火をつけることで本当に証拠隠滅が謀れるのか判りませんが、多くの上海市民が“没想到现在的上海还这么黑(今の上海がここまで黒いとは思わなかった)”と落胆の声を上げています。

 

誰かにとっては飢えが解決できる貴重な食材だったかも知れないと思うと、怒りと悲しみで胸がいっぱいです。

 

誰と誰の権力闘争なのか

ところで、国内のみならず、世界的に大きな影響を及ぼす都市をロックダウンすることで、一体誰が得をするのでしょうか?

 

今回の大規模ロックダウンが、中央vs上海の闘争の果てに起こったことだとはよく言われることですが、私の中では、本当にそうなのかな?という素朴な疑問がありました。

 

だって、李強は習近平の腹心と言われているし、上海の各区の区長や書記は今やほとんどが外地人で占められていて、今の上海には、既に中央の言うことを聞く人しかいないんじゃないの?と思ったからです。

 

そしたら、ある人が面白いことを言ってました。

「この混乱の黒幕は老江でしょ?」

 

ほほう。

確かに、これまでの中国政治家の権力闘争を思えば、あながち嘘じゃないかもですね。

何となく、点と線が繋がって自分の疑問が解けたような気がしてきました。

 

中央はゼロコロナ政策を推進するために(メンツを維持するために)、市民の生活や経済をズタズタにして(人民からの反感を引き起こして)いる訳ですが、生まれた混乱で一番困るのは、中央政府であり習近平自身。

 

中央を困らせたい人は誰なのかを考えれば、こういう想像もアリかも!?

 

ロックダウン後の上海は中央が本当に望んでいる姿ではないとも言われますし、実際のところは判りませんが、とにかく、中国という国は権力闘争で人民が万単位で影響を被ったとしても、何とも思わない国だってことは確かです。

 

できれば、中国ウォッチが専門のジャーナリストさんが書いた分析記事を読んでみたいところですが、そんなのが簡単に巷に出るわけないかw。

 

チャイナリスクの再評価を

現在、上海を止めたことで、それに波及する業務、生活の歯車がかなり狂ってしまっているのは周知のとおりです。

今肌で感じない方も、いずれその影響を受けていくのではないでしょうか?

 

例えば、自動車業界では上海の部品メーカーの生産停止が響いて、全国各地の大型自動車メーカーが生産停止していると聞きますし、日本の自動車メーカーも部品の輸入がストップしたために生産休止したとニュースで読みました。

 

自動車業界のみならず、他業界でもきっと同じ様なことが起こっているでしょう。

 

 

中国に進出している日系企業各社が現在の上海の、中国の事態をどう判断しているかにすごく興味がありますが、ねぎらいの言葉すらないことから察するに、上海のロックダウンの深刻さがあまり理解されていないんじゃないかと感じています。

 

それとも、私が上海の役割や経済を高く評価しすぎてて、本当は大した影響がないとか?

 

いずれにせよ、誰かさんと誰かさんの権力闘争の末にこんな大きな事が起こるのが中国なのですから、自社の中国事業の必要性、経済性、そこに勤める派遣駐在員の安全を総合的に評価して頂き、本当に中国でビジネスをしていく価値があるのかを再精査するべきだと思います。

 

少なくとも、この時期に新規赴任者を渡航させるなんてとんでもない判断です。

 

今は渡航する時ではありません。

新規赴任で中国の携帯番号がない、電子決済ができない人が上海でどうやって生きていくのかを考えてあげてください。

 

SNSで絶望をつぶやいているのを見て、何とも言葉にできず。。。

 

日本の会社って、なんかズレてる。。。

 

明るいニュースに期待

今日、1つ変化を感じたニュースが入ってきました。

 

※微信よりお借り

 

今、中国のトップが海南省を視察しているそうですが、発言の際に「动态清零(動態ゼロ)」という言葉が出てこなかったと話題になっています。

 

Withコロナへの移行を期待したいところですが、中国語ではWithコロナという言い方でなく、常態化防控(コロナ防疫管理ニューノーマル)という言い方になってて、何をもって常態化とするのかは判りませんが、ここでは無症状者への評価方法を見直すこと、陽性判定が出たもののまだ隔離されていない人に対し、7日間の自宅隔離とし、最終日のPCRで陰性が出た場合は、自宅での強制隔離を解除すると書かれています。

 

これが本当なら、明るい一歩が踏み出せたと思いませんか?

  

以上、今日は私の身近で見聞きしたあれこれについて書いてみました。

私たちの食料争奪戦はまだまだ続くと思われますが、権力闘争の成れの果てがどうなるのかを見届けながら、明るい未来を待つことにしましょう。

 

一般市民にはそれしかできませんからね。

皆さまも、引き続きご自愛ください。

 

※追記

昨日の段階では、トップから「动态清零」の言葉が聞かれなかったと書いたのですが、その後15日の夜中3時に孫春蘭が再度、動態ゼロを強調したとのニュースが流れてきました。涙

 

となると、老江が最後の力を振り絞って中央を脅かしているのではなく、老江の影響を徹底的に排除するために、彼を発端とする全ての行動を潰していく構えなのだとも受け取れます。

 

どちらにしても我々の生活はしばらくこのまま続きそうなので、体調管理には十分気を付けて、感染防止対策を徹底しましょう!

 

では。

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