7月1日施行!上海市でゴミ分別管理条例スタート

上海生活あれこれ

 

一部のマンションでは既に試験的な運用が始まっていますが、2019年の7月1日から上海市では『上海市生活ゴミ管理条例』が正式に施行されます。

今日は報道内容などを元に、上海市生活ゴミ管理条例について解説していきます。

スポンサーリンク

ゴミは大きく4分類

これまでの上海の生活ゴミは捨て放題でした。そこにゴミ箱さえあれば、どんなゴミも、いつでも自由に、気兼ねなくポイポイ捨てていれば良かったのです。

ゴミ箱に入りきらない粗大ゴミもゴミ箱の横に置いておけば、ゴミステーションのおじさんが回収してくれていました。

それが今後は捨てるゴミは分別した上で、捨てる場所と時間が決められ、厳しいマンションですとどの家庭が捨てたのかまでQRコードで管理されることになりました。

ゴミは、1、リサイクルゴミ 2、有害ゴミ 3、ウェットゴミ 4、ドライゴミ に分類する必要があります。

 

またこの条例は単なる通知ではなく、法的な拘束力を持ちます。

各マンションの管理部隊やゴミ処理会社などは、今後、生活ゴミの管理が正常でないことが発覚した場合には行政部門から是正勧告を受けることになります。

是正勧告を受け、決められた期限を過ぎてもきちんと処置できていない場合は、5万元以上50万元以下の罰金が下されます。

違反状況が重い個人に対しては、50元以上200元以下の罰金に処することができます。

 

スポンサーリンク

4分類はどう分ける?便利アプリ「上海発布」でお勉強しましょ♪

上海の街中にあるゴミ箱は、何年も前からリサイクルゴミと一般ゴミを分けるタイプになっているので、2分類程度なら多くの市民の意識や習慣としてある程度根付いていると思いますが、それが4分類となると戸惑う市民がいるかも知れません。

でも大丈夫。上海市の公式アカウントが既にバージョンアップされて、ゴミ分別カテゴリーが増設され、ゴミの分類が調べられるようになっています。

 

上海発布をフォローしよう

このページの行き方は、


微信で「上海发布」をフォローする

「上海发布」トップページの下段にある「市政大厅」をタップ

右下にある「垃圾分类查询」をタップ

「友情提醒」の画面が出るので「確定」を押す

です。

 

4分類の詳細 

最初にこちらのページで紹介されている大まかな分類について説明します。

  • リサイクルゴミ

廃紙(牛乳パック、ダンボール、本、ビラ広告など)、廃プラ(各種ボトル、おもちゃなど)、廃ガラス製品、廃金属、廃織物(服など)などリサイクルしやすい生活廃棄品。

注意事項)ゴミが濡れていないこと、紙はなるべく平らに、立体梱包物は中身を出し、潰して投棄し、鋭利なものは包んで捨てること。

  

  • 有害ゴミ

使わなくなった電池、電球、有効期限切れの薬品など人体や自然環境に危害を及ぼす生活廃棄品。

注意事項)破損しやすいものは包んで捨てること。揮発性のあるものは密封すること。

 

  • ウェットゴミ(湿ゴミ・生ゴミ)

腐りやすいもの、廃棄食材、食べ残し、期限切れ食品、野菜くず、ナッツ類の殻、花、植物、漢方薬の出し殻など生モノ系の生活廃棄品。

注意事項)牛乳などの水分は流しに流すこと。梱包されているものはパッケージと分けて投棄のこと。パッケージはリサイクルゴミまたは一般ゴミとして捨てること。

 

  • ドライゴミ(乾ゴミ・一般ゴミ)

上記を除いたその他生活廃棄物全般。デリバリーや持ち帰り時に使うパッキング材、ビニール袋、汚れのひどい紙、おむつ、陶器などその他諸々。

注意事項)なるべく水分がないこと。分類が難しいものは一般ゴミとして捨てること。

 

そしてどの項目にもしつこいほど書いてあるのが「軽放」。つまり激しく乱暴に投棄せず、優しく捨てましょうってことです。軽~くね。

 

我々日本人にとっては既に本国でやってきたことですし、日本の分別に比べたら随分ユルいので簡単に対応できると思いますが、中国生活でゴミ捨ての便利さに慣れてしまった方は最初しばらくは感覚が掴めないかも知れませんね。

 

スポンサーリンク

どのゴミに分類されるのか検索してみよう

先にも書いたとおり、このページでは具体的なゴミの名称を入力するとどのゴミ箱に入れればよいのかを教えてくれる機能が付いてます。

ここの空欄に検索したいゴミの名前を入力して少し待つと、関連の候補が出てくるのでその言葉をタップすると結果が出てきます。

 

ちなみにロウソクで検索したら「一般ゴミ」との結果でした。

 

ハサミと入力したら「リサイクルゴミ」ですって。

へぇ、そうなんだ。一般ゴミだと思ったので意外でした。

 

条例ではこんな規定も

「7月1日から上海のホテルでは使い捨て用品の提供が自粛される」というニュースを読んだ方もいらっしゃると思います。条例ではこのように書かれています。

“旅馆经营单位不得主动向消费者提供客房一次性日用品”

中国語の原文では「自ら」提供してはならないという言い方です。もちろん申し出ればもらえますが、言うのが面倒な方は今後は持参されるのが良いですね。

ちなみに、レストランも割り箸、スプーンなどの使い捨て用品を「自ら」提供してはならないことになるので、デリバリーを注文する時には注意が必要です。注文画面にいる、いらないを選択する欄ができるのかな?

 

以上、7月1日から始まる生活ゴミ管理条例についてまとめてみました。

 

上海は、日本をお手本に、向こう3年で「ゴミ革命」を推進すると宣言しているそうです。

私が住むマンションも昨日から試行が始まりました。落ち着くまではしばらく時間がかかると思いますが、一市民として上海の条例を守ってきちんと分類したいと思います。让生活更美好!

タイトルとURLをコピーしました