こんにちは、しゃんはいさくらです。
先週は一部エリアの配給品に変質した食品が入っていたり、「未来の」食品が入っていたり、資質に問題がある企業の製品が入っていたことがSNSで賑わいましたね。
今日は、体調不良になっても思うように病院に行けない今、食料が貴重な今だからこそ、もっと気を付けたい食品の安全問題について考えてみたいと思います。
これまでと違う食材の調達ルート
以前の生活では消費者がスーパー、市場などに行って自分で商品を選ぶことが可能でしたが、今では食品選択の自由が失われており、自分のお気に入りのメーカーを選ぶことはもちろん、商品の状態を確認して購入することが難しくなっています。
購入段階で食品の安全が担保できないため、届いた食品を1つ1つ確認していく必要があります。
既製品は企業の資質、品質保持期限を確認
先週、配給品の不具合をピックアップしてまとめた文章が多数モーメンツに流れてきました。
皆さんの中にも実際に手にされた方がいらっしゃると思いますが、中国の各省から送られてきた支援品に生産日や品質保持期限の整合性が取れない商品や、不合格品が多数混入していたことが問題になりましたね。

左下:未来から来たブラジル原産の豚肉
右:未知のブランド”龙金花”の油
※微信モーメンツよりお借り
真空パックされた調理済み食品(鴨、鶏、鳩、ハムなど)を始め、食用油やマスクなど、上海市民が普段手にしない企業名の製品が多かった印象です。

※微信モーメンツからお借り
我が家には不合格マスクが届いて“网红口罩“が来たーなんて家族で笑ってましたが、もし有志からの情報がなければ、気にも留めずに使ってしまっていたかも知れません。
上海よりも財政的に厳しい省が、中央から無理やり支援品の工面を指示されていることを思えば、自社に残っている在庫品を送るのも理解できなくはないですよね。
食料の手配が不自由な今、どうしても配給品を無駄にしてはいけないとの気持ちが働いてしまいますが、ここは中国であることを肝に銘じ、百度などで会社名を調べたり、商品をじっくりと眺めて普段使っている(食べている)商品と違いはないかを確認する必要があると思います。
何でもかんでも消毒、消毒!
知人からの情報によると、現在猛威を振るっているオミクロン株は、プラスチックの上で72時間、ダンボールでは24時間生存するのだそうですね。
私の住む団地では、届いた宅配便は団地の入口でダンボールやビニールの上から消毒液を吹きかけて表面ウイルス対策を施しています。
その後ボランティアが棟まで運び、棟の入口にいる当直が受け取り時に更に1回消毒してくれていて、下に宅配便を取りに行った時は、基本的に荷物が消毒液で濡れています。
しっかり梱包されているモノなら中身が消毒液でベタベタになることはないのですが、時折野菜の表面などに消毒液が飛び散っていることがあるので、これまでよりも入念な洗浄が必要になります。
野菜もお肉もまずは水洗い!
消毒液はたっぷりの水で洗い流すのが基本です。
皮つきの野菜や果物は多めの水に数分浸したのち、表面を擦りながら流水で洗い流します。
葉物野菜はお米のとぎ汁などに数分浸し、水を替えながら最低3回は浸し洗いを繰り返します。
鶏肉や豚肉も必ず水洗いします。
日本ではスライスされたパック済のお肉を買うことが多いので、お肉を洗うことに慣れない方もいらっしゃると思いますが、中国ではすべての食品で水洗いが必要です。
消毒液リスクを軽減する意味もありますが、中国ではコロナ禍でなくても食品を水洗いするのが普通です。
日系スーパーで購入する薄切りスライスなどを除いて、買ってきた食品は、野菜もお肉もお魚も入念に洗いましょう。
あ、スミマセン、洗え、洗えとちょっとしつこかったですね!
農薬、ワックスの洗浄も忘れずに!
配給や団体購入の野菜によく入ってくるナスとズッキーニ。
水洗いしている時に何となくヌルヌルするような感覚が気になり、もしやと思ってホタテパウダーに浸してみたら、案の定油膜が浮いてきました。泣

右:ナスの表面の成分とホタテ成分が化学反応中!?
現在の上海では得られる野菜の種類に限りがあり、毎日同じような野菜ばかり食べていますが、だからこそ余計に残留農薬やワックスが身体に蓄積してしまわないように注意していく必要があります。
専用の洗浄液、洗浄パウダーを使う
我が家では、皮ごと食べる野菜や果物は、全てホタテ貝由来の洗浄パウダー液に浸して表面の汚れを落としています。
今は物流が滞っていて手にするのが難しいですが、野菜向けの洗浄液や洗浄パウダーを使えば、より簡単に油膜を落とすことができます。
ネットスーパーの検索窓で“贝壳粉”と入力すると該当商品がヒットします。
液体が良い方は“果蔬清洗剂”と入力して検索してください。
液体の場合、中国では食器洗いも野菜洗いも共用できる製品がほとんどです。
気になる方は“果蔬专用”と書いてある商品を選ぶと良いと思います。
洗浄液や洗浄パウダーがすぐに手配できない場合は、お米のとぎ汁やベーキングソーダでも若干の効果が期待できるので、入念に洗ってから調理して下さいね。
またナスやズッキーニは皮が剥けるので、厚めに剥いて調理するのも良い対策になりますね。
皮が剥けない葉物野菜は上で書いたとおり、浸し洗いを数回繰り返すことをおすすめします。
以上です。
これまであまり台所に立ってこなかった方にこの記事が参考になりますように。
では。
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