米中貿易戦争のしわ寄せが空気に出るらしい

上海生活あれこれ

11月末~12月上旬にかけての上海は酷い濃霧ともやに見舞われましたね。

まもなく冬を迎えるとは思えない高かった気温と、北方エリアのスチーム開始によるものと思われますが、朝起きて外を見るたびにためいきが出る毎日でした。

「今年の冬は空気が悪い日が去年よりも多くなるかも知れない」

出張から帰ってきたばかりの旦那がこうつぶやいたのですが、それはどうしてなのでしょうか?

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「通常どおり納品できます」

ウチの旦那、化学品を取り扱う会社に勤めているのですが、昨年は政府の環境保全対策の一環で厳しい生産制限令が出たため、取引先さんのモノ確保にとても苦労していました。

今年はそれを回避すべく、事前打ち合わせのためにある工場に出張に行ってたんですが、工場側から「今年は通常どおり納品できます」と言われて帰ってきました。

昨年は環境規制に対応するために稼働日数を調整していた工場が、今年は通常どおり納品できると言います。不思議に思ってどうしてなのかを聞いたところ、

「政府から生産制限の通達が来ていないから」だとの事。

この時期になっても政府から去年のような制限令が出ていないと言うのです。

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中国国内の経済は予想以上に深刻?

米中貿易戦争によるダメージは大きいとは耳にするものの、私の生活・仕事環境ではこれまでその深刻ぶりを体感する出来事がなかったため、それほど重くは見ていませんでした。

でも、旦那が工場で聞いてきたように、昨年は至極敏感だった環境規制について、今年は政府が声をあげなくなっています。

つまり、貿易戦争の影響はかなり深刻で、環境問題を差し置いてでも経済を優先にしないと立ち回りが行かないほど落ち込んでいるのだと考えられます。

これは旦那の取引先だけに限ったことではないようです。

12月4日付の日経国際版ではこのような記事が掲載されていました。

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トランプ&シュウ会談

先般、アルゼンチンでG20首脳会議が開かれましたが、新聞では会議後に予定されている米中首脳会談を睨んで、連日関税に関する記事が掲載されていました。

足元、とりあえず追加関税は90日間猶予されることになりましたが、この猶予期間に果たして両国の話し合いで合意に至れる項目があるのでしょうか?

米中貿易戦争と国内経済とのバランス。経済と環境問題のバランス。

舵取りが難しいですね。

今年の冬は覚悟が必要かも

現在の状況を考えると、今年は環境規制が再び厳しくなる可能性は低いと思います。米中摩擦が思わぬ方向に向かい、経済が一転して好景気となれば話は別ですが、両国共そんなに簡単に矛先を下げることはないでしょう。

ということはやはり、今年の冬は昨年よりも空気の悪い日が増える可能性が高く、こんなPM2.5指数マップが常態化するかも知れませんね。(データ元:http://aqicn.org/city/shanghai/

えんじ色や紫色を見るだけでぞっとします。

少なくとも家庭では空気清浄機をフル稼働で、外出は控えめに、空気の悪い日にどうしても外出しなければならない場合は気休めだと解っていてもマスクは必須ですね。

そういえば、あまりマスクを好まない中国人ですが、最近マスクをしている人が増えてきました。

特に若い世代ではこんな黒マスクをしている人をよく見かけます。

胡一天のマスク姿。中国の有名人は黒マスクをしている人が多いらしい。(百度検索より)

確かに黒だと少しスタイリッシュな感じがありますね。

一部は活性炭入りのようですが、こんな酷い空気の日が続くと、ちょっとした効果でもいいからそれに期待して機能性マスクを買いたくなりますよね。しかも黒だとシャレオツですし。

今年は私も黒マスクで冬に備えようかしら。

 

マスク 活性炭入 黒色 立体3層構造 5枚

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