上海の中心で思いにふける ―新旧が入り混じる兴业太古汇にて―

上海生活あれこれ

 

皆さん、ショッピングセンターやショッピングモールは好きですか?

私は日本にいる頃からこういう場所に行くのが好きで、時間があればあてもなく出かけてブラブラしています。

今日は先日足を運んでいろんな思いが駆け巡った兴业太古汇についてあれこれ書いてみたいと思います。

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正式オープンは2017年11月 南京路沿いにはあの★│Rロースタリー

ここのショッピングモールは、13号線の南京西駅に直結していて交通がとても便利です。

ここのテナントの目玉はなんと言っても★│Rロースタリーですね。

私は行ったことありませんが(太古汇に行ったのにここには足を運ばなかったという…)、あの巨大な空間にある焙煎機は圧巻なのだとか。

今は昔ほど並ばなくても入れるとのことなので、★ファンの方は是非!

  

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日本人が大好きな小龍包とパイナップルケーキ

南側(威海路側)のエスカレーターを上がった3階に日本人御用達のお店が2件ありました。

1件はパイナップルケーキでお馴染みの微熱山丘(サニーヒルズ)。静安寺のReelにもありますが、太古汇の方には喫茶スペースがあります。

もう1件は小龍包の鼎泰豊(ディンタイフォン)。ここは説明がいらないくらい超有名なレストランですね。在上海日本人はもちろん旅行者にも人気のお店です。

市内に何件かある中で、目下のところ、こちらが一番新しいお店となっています。

 

ちなみにその隣だったか、まだ食事するには早い時間なのに既に外で大勢の人が待っているお店がありました。

网红店なんですかね?何洪記という香港から来た飲茶レストランみたいです。

大衆点評による地元香港の評価は3★+α程度ですが、上海では4★半と高評価。

お値段も港式餐厅の割にはちょっと高めな設定だと感じましたがこの人気ぶり。

おいしいんですかね?気になります。

 

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まだ発展途上。これからどう変化する?

ところで中国のあるメディアの報道によると、太古汇はテナントが8割ほど入店した状態で正式オープンとなったようですが、1年半経った今もまだ完全に出来上がった感がなく、全体的に人はまばらでした。

この日は71路に乗って茂名北路で降りて威海路から太古汇に入ったのですが、テナントが入っていない場所をチラホラと見かけました。

最近のショッピングセンターは一等地にあってもこうしてテナント誘致に苦労or入っても営業不振で閉店となっている例が以前より増えている気がします。

上海の経済に昔ほどの勢いがないことの表れなのか、それとも消費者の意識や買い方が変わったからなのか。

 

屋上には空中庭園も

ここは屋上に空中庭園があります。平日だったせいもあってか、こちらも全然人がいなくて貸切状態でした。

まだ完全に仕上がっていない感じでしたが、個人的にはこの空間は嫌いではなかったです。

このあたりは昔ながらの住宅が多い(たくさん潰されたので多かったと過去形で言うべきかも)場所で、この写真の奥のような、ちょっと感慨深い景色が見れるのです。

※〇で囲った部分が張園

この老房子(昔ながらの住宅)エリアは「張園」と言う上海では有名な石庫門住宅です。現在は既に立ち退きが終わっていて、人が住めなくなっています。

今後は建物を生かしたオフィス+商業+文化施設に生まれ変わるそうですが、理由はどうあれ昔の上海が失われて行くのはちょっと残念な気もします。

生活の質向上と歴史の保存。バランスが難しい問題ですね。

 

一方の東側。

周囲の建物に阻まれるので、この場所から浦東のビル群をしっかりと見ることはできませんが、この景色から思うに、ひと味違った夜景が楽しめるのではないかと想像できます。

 

※屋上庭園から見た北側。★│Rが見えます

屋上に行けるエレベーターは2基しかないのでご注意くださいね。★│R側のエレベーターから4階に上がってください。

夜9時まで開いてますので、興味がある方は一度覗いてみては?

 

太古汇のもう1つの目玉

実はこの太古汇が建てられた場所は、張園よりも大きな規模の大中里という石庫門住宅があったところです。

百度で「大中里项目」と検索すると関連の情報がヒットすると思いますが、先ほどの遠くに張園が見えた写真のように、赤レンガの趣ある建物が立ち並び、中には優秀歴史建築物も含まれていました。

大中里プロジェクトの一貫で太古汇を建てる際に、歴史建築の1つを威海路側に移設して残したのですが、それが「査公館」と呼ばれるこちらの建物です。

※左:南側 右上:南側の外廊式建築部分 右下:北側

1920年に建てられたもので、元は「邱氏住宅」と言ったそうです。

その後戦時中の1940年に民立中学の校舎の一部として使われるようになり、さらに時を経て2010年に大中里プロジェクトが立ち上がるのに際し、兴业太古汇の株主のうちの一社がこの建物の移設と修繕を進めたとのこと。

その会社の創設者である査済民さんの名前にちなんで査公館と名付けられたそうです。

私が行った時は、窓やドアは開いていたけど中に入ることはできず。

この記事を書くにあたり調べたところ、2018年の5月~6月にかけて一時期一般開放していたようですが、今は予約ができなくなっています。

何かの展覧会とかイベントがあるときじゃないと入れないのかな?

大衆点評のクチコミでは、少し前にエルメスのイベント会場として使われたようですが。。。

いつかチャンスがあれば中に入ってみたいです。

 

時代の最先端!?

館内をぐるぐる回ってみましたが、どちらかというと高級路線のお店が多かったように思います。

都会のショッピングセンターは郊外に比べて、コンセプトがしっかりしている印象があります。私が普段行く近所のショッピングセンターとは違うと肌で感じました。

高級ブランドは市中心部のショッピングモールで流行を仕掛けるイベントを企画していることが多いのですが、特にこの太古汇は芸術・文化的なイベントに積極的なイメージがありました。

今もまだ残ってるか判りませんが、私が行った日は音楽関連のイベントが終わって間もない頃だったようで、数箇所にアップライトピアノがあって、自由に弾けるようになっていました。

※ピアノ演奏を楽しむカップル

 

都会の新しいショッピングセンターはトイレがきれいですし、最近では消毒スプレーが設置されているトイレも少なくありません。

私もたまには都会のショッピングモールにも足を運んで、上海の最先端を感じないとダメだなと思いました。

折角国際都市にいるんですものね。

もっと上海のいろんな面を楽しまないと!

 

以上、太古汇レポでした!

 

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