上海生活あれこれ

新たな流行の発信地へ!旧伊勢丹が生まれ変わってた

2020-08-22

 

皆さん、こんにちは!

商業都市である上海には複数の商圏がありますが、そのうちの1つである淮海路商圏は今も昔も新しい流行の発信地として大きな役割を果たしています。

世界の有名ブランドが軒を連ね、日系企業で言えば淮海中路×茂名南路にユニクロのフラッグシップショップ(2013年9月開業)がありますし、淮海中路×瑞金二路にはMUJIのフラッグシップショップ(2015年12月開業)があり、その向かいにはniko and…(2019年12月開業)ができましたね。

日系企業がこのような一等地で頑張っているのは今に始まったことではなく、実は1993年~2008年には、淮海中路×成都南路に中国企業との合弁で伊勢丹が進出してたんです。

08年の閉店後は私の生活にも変化があり、しばらくこのあたりを訪れることがなかったのですが、最近旧伊勢丹の建物が新しく生まれ変わったとの情報を得て、先日久しぶりに旦那と一緒に出かけてきました。

今日は、昔話も交えながら、気になったお店をいくつかピックアップしたいと思います。

上海旅行の定番コース「華亭伊勢丹」

まずは昔話から。

私の初中国は1990年代まで遡りますが、当時は今のようなシャレオツなショッピングモールなんて皆無で、日本人が買い物できる場所(=日本人が使用するのに堪えられるモノが売っている場所)と言えば、虹橋開発区にある友誼商店(2018年11月より営業停止)か、南京路歩行街にあったイトキンビル(現・李寧(LINING))か、華亭伊勢丹か浦東のヤオハンに行くかくらいしかありませんでした。

そのうち華亭伊勢丹は錦江国際集団と日本の伊勢丹の合弁会社で、「日日为新(日々、新しく)」をスローガンに、女性向けの商品をメインとした日本式百貨店スタイルで経営されていました。

※昔の伊勢丹外観(百度よりお借り)

 

95年~00年頃は、物価と為替レートの合わせ技で自分の好きだったブランドが日本の半値くらいで買えてたので、上海へ旅行する度にイトキンビルや華亭伊勢丹に寄って買い物するのが、私のお決まりのコースになっていました。 

その後、2005年に再び上海の地を踏み、長期生活をするようになった頃にはレートメリットはなくなり、私も嗜好が変わって以前好きだったブランドには興味がなくなり、お店自体も時代遅れ的な色合いが濃くなり始めていて、それでもいわゆる「百貨店」路線を貫いて歯を食いしばっていた感じでした。

 

外部環境の変化と区政府の構造改革の波に飲まれる

そう言えば、開業当時から閉店に至るまで、お客さんで賑わっている華亭伊勢丹の姿は私の記憶にはありません。

頻繁にお店に通っていたワケではないので断片的な意見だとは思いますが、華亭伊勢丹で売られていたモノの値段は当時の中国人が気軽買えるレベルじゃなかったですし、その後も周辺で新しいモノがどんどんとリリースされていく中で、華亭伊勢丹にはある意味、「変化」がありませんでした

 

ある記事によると、00年代の後半に入った頃に、盧湾区(当時)政府に淮海路商圏の構造改革を進める計画があったのと、入店してた物件の賃貸契約が満了になることを受けて、最終的に閉店する決断をされたようです。

華亭伊勢丹は家賃と売上の何割かを親会社に支払う契約だったため、高騰する家賃と売上高とのバランスが取れなくなってこのような判断に至ったとのことでした。

 

これを読んで思わず、昨年の上海高島屋閉店宣言からの一転継続決定事件を思い出しちゃいましたが、当時もネックもやはり「家賃」

懐が潤う人にとっては潤うどころかびしょびしょに濡れるほどの収入になる不動産ですが、取られる方にしたらこんな重たい負担ってないですもんね。

 

華亭伊勢丹と上海高島屋は立地も時代背景も全然違うので一概には比べられませんが、構造的には何も変わってないんだなぁと思いました。

 

TX淮海/年軽力中心 英名:youth energy centerへ

話を現在に移します。

今回行った旧伊勢丹が入ってたショッピングセンターは、現在「TX淮海/年軽力中心」に名前を変え、2019年の12月31日にオープンしました。

※オフィシャルサイトよりお借り

 

旧伊勢丹を知らない方の為に場所のおさらいをしておくと、オープン当時は相当な行列だったフライドチキン専門店「Popeyes」の斜め向かいにあります。

 

昔からの建物を今風にアレンジして、現代の消費活動のキーワード「体験」、「文化」、「AI」、「5G」を意識した造りになっていて、若者たちの「打卡」スポットとして注目されつつあるようです。

 

※打卡:職場のタイムカードを押すことから派生した言葉。SNSなどで注目されている場所に行くことをを指します。

 

コレ↓

昔は何に使われてたんだろうと想像するとワクワクしませんか?

 

私が写真を撮っていたら、旦那は「なんでこんなの撮るの?」と聞いてきましたが、こういうのが好きな方にとっては、見応えありますよね。

日本だったら隠すだろうと思われる場所を敢えて隠さず、空間の中にうまく溶け込ませているように思いました。

 

で、同じ日にたまたま旦那の知り合いの台湾人もこの場所に来てたみたいで私と同じ写真をモーメンツにアップしてて驚いていました。

「外国人は目の付けどころが違う!」だってさ。(台湾人も外国人?っていうツッコミはなしで笑)

 

イベントや仕掛けが盛りだくさん

この日、各階でいろんなプロモーションを見かけました。

1つは、私たちは降りなかったんだけど、地下の駐車場スペースで開かれてた何かの展示会。

こういう催し物の入場には、多くの場合、微信でQRコードをスキャンしてアカウントをフォローしてという作業が必要です。

会場の周りは大抵がパネルで覆われていて中が見れない仕様になってます。

でも、オバちゃんとしてはチラッと見たいだけなのにいちいち個人情報を出さなきゃいけないのがめんどくさいし、抵抗もあるんですよね。

オジサンである旦那と共に、「降りないよね」という暗黙のアイコンタクトで私たちは寄りませんでした。

 

他の若いお客さんたちを少し観察してましたが、ちょっとでも話題性のあるものにはとりあえず手を出しておきたいのか、臆することなくスキャンして友達同士でキャッキャキャッキャ言いながら階段を吸い込まれていくように降りて行っていました。

 

おぉ~、これぞ若者の姿!

 

こんなスタイルが定着しちゃうと、出張や旅行で来る外国人にとってはハードルがまた一段と高くなるような気がしますが、きちんとお客さんを取り込むという意味ではプロモーションやイベントと微信との連動はもはや避けられない流れですね。

 

あと、この建物で中国的なシステムだなぁと思ったのは、5G とAI技術を駆使して来訪者に安心、安全な買い物環境を提供している(とオフィシャルページに書いてある)点。

上海では観光地や交差点を始めとして、市内のあちこちに監視カメラが設置されてますが、これが建物の中にも入っているというんだから驚きです。

 

ショッピングセンターだから消費者の行動分析の為に使われるのかと思いきや、公安のシステムと繋がってるんだそうで、店内で何らかのトラブルがあっても追跡できるようになっているとのこと。

すごいな。24/7、カメラによる監視か。

 

中国人自身は安全が守られるなら受け入れられると肯定的な意見の人が比較的多いんですけど、こんなシステムがいつの間にかスタンダードになっているというのが何とも恐ろしいですよね。

 

ユースなの?ヤングなの?

私には英語の語感が全くありませんが、この“年轻力中心”はどうして「ヤングパワーセンター」じゃなくて「ユースエナジーセンター」なんですかね?

辞書で調べたら、「youth」は名詞、「young」は形容詞ってありましたけど、ヤングと名付けてしまうと、古臭さとかダサさが醸し出されちゃうのかしら?

単に年轻=若い=youngじゃなかったことがどうしてなのかっていう個人的な疑問です。だから何?って言われると、困っちゃいますが。

 

ここで白酒?

そう言えば3階だったかな、写真には撮りませんでしたが、ユースエナジーセンターなのに白酒の催し物をやってました。

国窖1573(guójiào/グォジァオ」っていう白酒、駐在オジサンたちにはお馴染みの、アルコール度が52度のアレです。

白酒っていうと、どうしてもジジイの飲み物(言い方、スミマセン)っていうイメージが拭えないのだけど、こういう場所でイベントを仕掛けていることがとても新鮮でした。

※私も飲まされてます。。。恐ろしい液体「白酒」

 

今の若い人は昔ながらの中国式の「ガンペイ、ガンペイ!」を好まないと聞く割には、意外と年轻男子たちが、ここでも微信でスキャンして次々に入場していく姿を見て、へぇー、、、と思い。。。

国窖さん、このイベントがバズるといいね♪

 

今後定期的に入れ替わるらしい

オフィシャルサイトを見る限りではどこにも書いてなかったのですが、旦那曰く、ここはスタートアップの会社さん(orお店さん)が自分たちの発信力を試すための場所なので、各店共に恒久的にこの場所で営業を続けるワケではないみたいです。

例えばこの場所に出店して調子が良くても、いずれはどこかで物件を見つけて引越ししなければいけないとかなんとか。

 

で、一応フロアごとにテーマみたいなのがあって、オープン当初の計画はこんな感じ↓

※オフィシャルサイトよりお借り

 

コロナを受けてなのか、オープンからある程度時間が経っているからなのか、今はこのポスターと中身は若干違っています。

オバちゃん的に気に入ったのは4階の「復古風格」フロア。アンティークアイテムを扱うショップ兼カフェがありました。

日本人デザイナーさんの紹介パネルもありました。

 

このアンティークフロア、どうしてもうまく撮れなくてこのお店しか写真に残さなかったんですけど、写真好きの方にはアンティークアイテムを是非いい感じに撮ってみて頂きたいです。

 

オススメコーヒー「DOE」

ここは流行の発信地としてオープン間もない(と言っても8ヶ月経ってるけど)「打卡点」なので、中国のup主(ユーチューバーさんみたいな人たち)たちの中にも複数の人がここを撮った動画を投稿しています。

その中で、旦那がフォローしているup主さんがオススメしてて、私自身もコーヒーの味に満足だったのが1FのDOE 到此一游に併設してるDOE COFFEEです。

 

本家は銅仁路にあるのですが、現在改装中でこちらに間借りしているとのこと。

間借り中ということもあってお店の中で落ち着いては飲めませんが、打包でもして飲みながらブラブラして下さい。

 

ちなみに友達としゃべりながらゆっくり座りたいなら、4FのM Standっていうカフェ兼バーが写真映えしそうに思いましたが、コーヒー好きの方向けに確かな豆の香りがするコーヒーのお店を紹介したかったので、敢えてこちらを特筆しておきます。

 

スキーのトレーニングができるSNOW51

既に上海市内にいくつか拠点があるSNOW51がTX淮海にも入店しています。

VRと人工雪を駆使し、室内でスキーやスノボのトレーニングが受けられるようになってます。

ちなみに、SNOW51には冬季オリンピックの人工雪サプライヤーが入っているらしいです。

スキーを楽しむ親子

 

上海はアウトドアスポーツ資源が少ない都市の1つ。

そういう意味では、街中でスキーが体験できるのは都市生活してる人にとっては嬉しいですよね。

新しいせいかまだ綺麗でしたし、外国人でも楽しめそうです。

※ウィンタースポーツグッズの取り扱いもあります

 

たぶんここは期間限定じゃなくて調子が良ければいつまでもやってるテナントだと思うので、カラダを動かしたい日本人の皆さまも、選択肢の1つとして遊びに行ってみてはいかがでしょうか?

 

最後に

インターネットショッピングの台頭による消費習慣の変化やコロナの影響を受けて、苦戦を強いられている実店舗ですが、ここを始めとする新しいショッピングセンター(モール)は、それなりのテーマ性を持って、見て回るだけでも楽しめる演出がなされています。

一方で、冷静に観察していると、オープン当初は入店するのに数時間待ちになるほどの勢いがあったお店でも、何週間も経たないうちにモーメンツに上げる人すらいなくなるいくらい、冷めるのが早いのも上海の消費行動の特徴です。

 

各地にあるショッピングモールのテナントの顔ぶれなんかを見ると、昔は一等地でしか見られなかったブランドが郊外のショッピングモールでも見られるようになり、ショッピングモールの「同質化」が進んでいます。

なので、定期的にイベントを仕掛けたり、ライフスタイルを提案したり、体験させる要素などを織り込んで何度も足を運んでもらえる工夫をしないと、競争に勝ち残っていけないという厳しい環境にあります。

 

今回訪れたユースエナジーセンターはある程度の期間性を持たせてイベントの入れ替えを行っているようなので、また次回足を運んでどのように変化しているのか、肌で感じてみたいと思っています。

 

熱しやすく冷めやすいように見える今の若者たちですが、もっと先の、今の子どもたち世代が20歳を過ぎた頃には、中国の消費のカタチはどう変化してるんでしょうね?個人的にすごく興味を持ってます。

もしその頃までこのブログが続いていたら、またレポしますね。

 

では!

 

 

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  • この記事を書いた人

しゃんはいさくら

2004年~大連留学を経て、2005年~上海在住。 現在、夫、日中MIX子ども×2、義母の5人で生活してます。 会社でも家庭でも中国人に揉まれながら、のらりくらりとやってます。

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