朝食のお供に。
午後の眠気覚ましや仕事の休憩時間に。
家事がひと段落してリラックスタイムを楽しみたい時に。
日常生活の様々な場面で活躍してくれる素敵な飲み物、それがコーヒー。
しゃんさく.comでは、上海での生活をより豊かに楽しく過ごせるような情報をお届けしたく、【上海deコーヒー】と題しまして、上海でおいしくコーヒーを飲む方法や素敵カフェ情報を不定期でアップしています。
中国は今、コーヒーブーム
ひと昔は写真のような「三合一」と呼ばれる甘~い粉末のコーヒーがスタンダードだった中国。
ところが最近の中国は昔のコーヒー難はどこへやら、空前のコーヒーブームが到来していて、大都市では街のあちこちにおしゃれなカフェや本格コーヒーが飲めるドリンクスタンドが軒を連ねています。
私が上海に来た頃は今ほどコーヒーにこだわっていなかったものの、粉末の甘いコーヒー飲料は飲みたくなかったので、ゴールドブレンドをスーツケースに詰め込んで日本から持ち込むなどしてコーヒー難を乗り切っていました。
中国にもゴールドブレンドが売られてるんですが、ちょっと高めです。
私は両親にお願いして、ゴールドブレンドが特売の時に多めに買ってストックしてもらっていました。
世界の有名カフェが中国に進出
今や都会の主だったところにはほとんど進出しているスターバックスコーヒーが中国大陸に進出したのは1999年のことです。
その後、中国ではCOSTA(イギリス系カフェチェーン)やパシフィックコーヒー(香港系カフェチェーン)がショッピングモールなどへの出店を増やし始め、豆から淹れるマシンコーヒーが飲めるようになりました。
最近では従来タピオカミルクティーやフレッシュジュースがメインのドリンクスタンドも取り扱い商品を拡大してコーヒーを提供するようになっていますし、大手ベーカリーの併設カフェでもほとんどのお店でマシンコーヒーを提供しています。
人間の欲は留まるところ知らず
今の中国ではある程度の規模の都市であればほとんどのエリアでインスタントでないコーヒーが飲めるようになりました。
昔のことを思えば、コーヒーのレベルが格段に上がっていてコーヒーの調達に困ることがなくなりました。
でも人間には「慣れ」という恐ろしい習性があり、1つの状態に慣れると飽き足らずに、よりハイレベルなモノを求めてしまうんですよね。
まともなコーヒーがなかった時代はインスタントコーヒーで満足していた私も、今はちょっとやそっとのコーヒーでは感動しなくなってしまいました。
と言うのも、カフェチェーンやベーカリーのコーヒーは味がとても薄いから。
代表的なコーヒーチェーンですと、アメリカンの値段は30元程度(日本円で約500円)するんですが、コーヒー風味のお湯と言っても過言でないほどのコーヒーが巷にウジャウジャしているんです。
豆の品質、量、種類etc、原因はいろいろあると思うのですが、こんなお湯に30元も払うなんてとんでもない!ということで、私のコーヒージプシーが始まったのでした。
中国のコーヒー品質は絶えず向上中だが、、、
中国のマーケットは何かが動き始めたときのスピードがとても速いという特徴があります。
新しいモノやコトが多くの消費者に支えられて瞬く間に広がり、販売者たちがこぞってその商品に集まるので、これまで手に入れるのが難しかった商品(日本からハンドキャリーしなければいけなかったモノ)が、中国国内で簡単に、かつリーズナブルに手に入れられるようになります。
コーヒーもそんな商品の1つ。
数年前までは1つ1つパッキングされたドリップコーヒーなんてなかなか手に入らなかったのに、今は多くのショップで取り扱いがあり、お店間の競争も激しくなっています。
競争が生まれると品質も向上していきます。
今は焙煎したての豆でドリップパックを作ってくれるお店もたくさんあり、品質とお値段のバランスも日本のドリップコーヒーに引けを取りません。
一番のオススメはやっぱり自分好みで淹れられるおウチコーヒー
私がコーヒーにこだわり始めてから数年経ちますが、その間にいろんなお店でコーヒーを飲み、気に入ったお店で豆を買い、様々な方法で淹れて自分なりに理解を深めてきました。
素敵なカフェに出会う中で、自分がどんな味(豆)が好みなのか、どんな淹れ方が好きなのかがだんだん絞れてきました。
で、結局行き着いた先は自分で豆を挽いて淹れたコーヒーがやっぱり一番だったということです。
ブログでオススメカフェを時折紹介していますが、それでもコストとの兼ね合いを考えると、おウチor会社で自分で淹れたコーヒーが一番リーズナブルでおいしいのです。
コーヒー豆は鮮度が命
どうして自分で淹れたコーヒーが一番おいしかったのか。要素はたくさんあります。
その中でもとても重要なのが「豆の鮮度」です。
コーヒー豆は焙煎したその瞬間から劣化が始まります。コーヒー専門店の方曰く、「コーヒー豆は生鮮食品」。
なので大手コーヒーチェーンやスーパーに売っているいつ焙煎したかわからない豆よりも、焙煎日が明確なコーヒー専門店でなるべく鮮度の良い豆を調達することを強くオススメします。
現在の中国では質の高いコーヒーショップがたくさんあり、良質な豆が楽に手に入ります。
淹れ方についてはまた別の回で触れるとして、まずは中国で調達できるコーヒー豆のオススメ販売店をご紹介しましょう。
上海で焙煎したてのコーヒー豆が買えるオススメ店
さくら家リピート率No.1 かつて日本人の方が経営していたお店「アルトコーヒー」
ある日本人男性が「上海においしいコーヒーを広めたい」との思いで始めた本格コーヒー提供店。
諸事情あって今はご本人はおられませんが、今でもおいしいコーヒー豆が買えるお店の1つとしてさくら家ではリピ率No.1のお店です。
読むだけでかなーり勉強になるページはこちら↓
現在豆が買えるのはこちらのページです↓
古北2期高島屋地下にある「堂吉咖啡」
フロアの片隅にあってコーヒーを飲む環境としてはあまり素敵な場所ではありませんが、お客さんの目の前でドリップコーヒーを淹れてくれる本格コーヒースタンドです。
店内に大きな焙煎機が置いてあります。ドリップコーヒー各種、マシンコーヒー各種の取り扱いがあり、豆の販売もしています。
堂吉咖啡(高岛屋百货店)
→ http://www.dianping.com/shop/69733927
地下鉄10号線の伊犁路からコンコースを経て店内に入り、斜め奥に進んだ先にあります。
ここには豆の見本が置いてあるので、是非参考になさってください。
ちなみに私の好きなコーヒー豆は色がやや濃い目で、汗をかいている(油が染み出ている)タイプのもの。グアテマラ、ケニア、コロンビアあたりです。
もし何から手を出していいのか迷っている方がいらっしゃったら、このうちのどれかを試してみてください。コクと香りが素敵なコーヒーたちですよ。
上海在住じゃなくても大丈夫!旦那お気に入り店「壹例咖啡One Exception」
旦那がタオバオでコーヒー豆を探していて偶然出会ったお店。
これまで買ったことのあるお店の中で比較的レベルの高いお店です。
以上、中国のコーヒー普及の歴史とおいしいお豆が買えるお店の紹介でした。
(参考)コーヒー豆の所要量は?
コーヒー1杯あたりに豆は約10g使います(できあがり量約150ml)。好みで豆を増減(お湯の増減)下さい。
こちらの量を参考に、ご自身の飲む回数や量に合わせて、常に新鮮な豆でコーヒーが淹れられるようにこまめに豆を調達してください。
【上海deコーヒー】にてドリップコーヒーの淹れ方を書いてます。
【上海deコーヒー】おひとり様用ドリップパックをおいしく淹れる方法