先日、基本のドリップコーヒーをマスターしよう!ということで、私が会社や自宅で実践しているドリップコーヒーの淹れ方を紹介しました。
ハンドドリップコーヒーも慣れてしまえばそれほど面倒な作業ではないのですが、時間的に、場所的に飲みたくてもなかなか実行できない方もいらっしゃるでしょう。
そんなあなたに是非オススメなのがおひとり様向けの簡易ドリップコーヒー。カップにセットしてお湯を注ぐだけでおいしいコーヒーが飲めちゃうありがたい商品です。
今日はコーヒーウンチク本でもなかなか言及されることのないおひとり様ドリップコーヒーについて、よりおいしく淹れるためのポイントを考えてみました。
お気に入りドリップパックを探せ!
おいしいコーヒーを飲むための第一歩は素材の選択から。
コーヒーは豆の良し悪しで味が全然違います。
輸入品や有名メーカー品だったら大丈夫だろうと思いきや意外とそうでもなくて、味は薄っぺらいのに値段だけはしっかりしているドリップパックも少なくありません。
もしある程度の質を求めるならスーパーなどで売られているものではなく、コーヒー専門店がお店で作っているドリップパックを調達しましょう。
先般紹介したアルトコーヒーや壹例咖啡で取り扱いがあります(詳細はこちら→★)。
アルトのドリップパックは1パックあたり8~10元程度。
スーパーで売られている日本からの輸入品でも10パック入りで50元くらいするので、豆の鮮度を考えたら絶対にアルトのドリップがオススメです。
豆も一般のドリップパックより多めに入ってますし、ここまでレベルの高いドリップパックはあまりないんじゃないかな。
もしもっとコスパを求めたいなら、以前購入してそこそこアタリだったと思ったのは、金米蘭(MILANGOLD)のドリップコーヒー。
味によって値段が違うので一概には言えないのですが、割引を組み合わせると1パックあたり2元程度で購入できます。
あと、最近私がヘビリピしているのはDAISOで売られているドリップコーヒー。

タオバオにもありますがDAISOで購入するのが一番安いです。
1袋10元で5パック入ってますので、1パックあたり2元です。豆が8gしか入っていないため抽出できる量は少ないですが、1杯30数元もする某カフェチェーンを思えば、1パック全部淹れたっておつりが来ます♪(最近店頭の在庫が減ってる気がします。今ある分がなくなったら次の入荷はあるのかしら?)
ドリップコーヒーを淹れるのに大活躍!しつこいくらい勧めてるこのポット
これまで何度も紹介している、私が超・超オススメするこちらのポット↓

まさにおひとり様ドリップを淹れるためのポットです。日本でも買えます!
おひとり様ドリップは普通のドリップと違ってお湯の注ぎ方をもっと細く、やわらかくしなければなりません。それを実現するための細口コーヒーポットは是非調達しておきましょう。目盛り付きが使いやすいので、探してみてください。
いよいよ実践!簡易ドリップをおいしく淹れる方法
基本的に普通のドリップコーヒーを淹れるコツと大きく違いはありませんが、ドリップパックの口が小さいので上で書いたポットはマストで準備を。
また、
・ドリップパックをまっすぐにセットすること。
・お湯はやさしく注ぐこと。
・アクが落ちきらないうちにカップから外すこと。
に注意すればドリップパックでもおいしいコーヒーが頂けます。
では、具体的に紹介していきましょう。
①お湯を沸かしておく。カップにドリップパックをセットする。

※ドリップパックを掛ける時に、下の部分の形状に注意してください。

②カップを軽く叩いて平らにならす。
※叩きすぎると粉がカップに落ちるリスクがあること、また粉と粉の間の空気が抜けてしまうので程よく平らになればそれでOK。
③ポットに適当にお湯を入れ、そのお湯を豆に垂らして豆を湿らせる。豆全体が濡れたら余ったお湯は捨てる。20秒ほどそのまま放置する。
③コーヒーポットにお湯を180ml程度入れる。
④ドリップ開始。

※お湯は細く、ポットを軽く動かしながら、パックの8割くらいの高さまでお湯を注ぐ。白いアクが浮いてくるので、そのアクが沈まないうちに次のお湯を注ぐ。
⑤コーヒーポットのお湯を注ぎきったら、パック内のお湯の高さが半分を切らないうちにパックをカップから外す。
※パックに多くのお湯が残っているので、外すときには中のお湯をこぼさないように細心の注意を払って下さい。
⑥おいしいコーヒーのできあがり♪

大事なポイント!
コーヒーを淹れる過程でよそ事をしないこと。←超大事!
よそ事をしている間にパックのお湯が全部カップに落ちてしまうと、せっかくのコーヒーの味を台無しにしてしまいます。
お湯が落ちきるのを待たずに外すことがとても大切なので、是非コーヒーに集中してドリップしてくださいね!
湯量について
ドリップパックの標準的な豆の量は10gで、この場合は150~160ml程度が出来上がり量の基準になります。
私はお湯が落ちきるのを待たずにパックを外すやり方でコーヒーを淹れているので、出来上がり目標量の+20~30mlをコーヒーポットに入れて抽出しています(湿らせる湯量は別)。
DAISOで売ってるドリップコーヒーだと1パックあたりの豆使用量が8gと少なめなので、私はいつも150mlで淹れています(出来上がり量はこれよりも少なくなります)。
湯量はあくまでも目安です。皆さんの好みに応じて湯量を増減してください。ミルクを入れて飲みたい方は濃い目に淹れるといいですよ!
カップの選択
一般的なドリップパックは左右に開いてカップの両側に掛けるタイプが多いのですが、コーヒーカップの口が大きすぎると掛けにくく、パックの下部に粉が詰まりやすくなります。
また背の低いカップですと、淹れる最後の方でパックとコーヒーの接触部分が多くなるので、背が高め&細めのこういうタイプのカップがドリップパックに適しています。併せてご参考ください。

以上、今私が実践している簡易ドリップコーヒーの淹れ方でした。
おいしいドリップパックに出会ったら、また【上海deコーヒー】シリーズでご紹介しますのでお楽しみに。