上海で証券口座を作りました

上海生活あれこれ

こんにちは、しゃんはいさくらです。

 

中国は外国人に対していろいろな面で不親切な国で、銀行口座の開設をはじめとする金融関連の手続きに多くの制限があります。

そんな中2018年9月から一定の条件を満たした外国人は、証券口座を開設してA株の取引ができるようになりました。

ずーっと興味を持ってはいたものの、作ろうかな、どうしようかなと迷っててなかなか重い腰が上がらなかったのですが、先日やっと行動を起こして無事開設することができたので、今日はその経験をシェアしようと思います。

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証券会社の選び方

・行きやすい場所(問い合わせと口座開設で2回支店に出向きます)

しっかりとした経営基盤があり、潰れる心配がないこと

を条件に選ぶと良いと思います。

 

ご参考までに、以前フリーペーパーの特集で取り上げられてた証券会社は「平安証券」でした。

私は友人の勧めで「中信証券」で開設しました。

Maigoo.comによる証券会社の投票ランキング

 

今日は「中信証券」での経験を元に記事を書いています。

 

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外国人が証券口座を開設する上での条件

「中国国内で仕事をしている人」であること。

必要書類が準備できるor会社(中国国内に上場している会社)の株式インセンティブ制度が適用されている外国人は証券口座を開設することができます。

口座開設時に口頭&タッチパネルでの簡単な審査があり、中級以上の中国語力が必要です。

 

ネット検索をすれば外国人の証券口座開設に関する情報はたくさん出てきますが、ここは中国、無駄足を踏まないためにも、一度口座開設したい証券会社の支店に出向いて提出物を明確にしておくことを強くオススメします。

実際、ネットやフリペ情報と私が実際に経験したことには違う点がいくつかありました。

営業担当の方と微信を交換しておくと書類の確認や口座開設の予約に便利なので、事前の問い合わせはしっかりやっておきましょう。

 

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開設に準備したもの

当初収入条件があるのではないかと不安だったので、私の条件で開設できるかを聞きに行ったところ、口頭では「会社勤めの外国人であれば収入に関係なく口座開設ができる」と言われました。

私は以下の書類を揃えて口座を開設しました。

 

パスポート原本

銀行口座のカード

銀行口座の内容証明書

勤務先の就業証明書(社印付き)

勤務先の営業許可書コピー(社印付き)

 

以下、1つずつ説明します。

 

・パスポート原本

これは詳細説明が不要かと思いますが、顔写真のページ、居留許可のページ、入境スタンプが押してあるページの写真を撮られるので、パスポートを切り替えしたばかりの方は注意が必要です。

 

・銀行口座のカードと内容説明書

私は中国銀行と建設銀行の口座を持っていて、どちらも証券口座と紐付けできると言われました。

ただ、中国銀行だと証券口座開設後に再度中国銀行の窓口に行く必要があるので建設銀行をオススメしますと言われ、そのようにしました。

 

内容説明書は銀行の窓口で出してもらう書類で、口座番号、パスポート番号、氏名が明記され、銀行のスタンプが押してあるものが有効です。

慣れた銀行だと証券口座開設のための内容証明と言えば出してもらえるそうですが、私が行った銀行ではそう言っても窓口の人に理解してもらえず、上記の内容が証明できる書類を作れないか?とお願いして出してもらいました。

不安だったので、書類を作ってもらったその場で営業担当に写真を送って確認してもらい、OKをもらってから銀行を後にしました。

 

・勤務先の就業証明書

中信証券に指定のフォーマットがあり、それに入力して作成しました。プリントアウトして社印を押してもらいました。

 

・勤務先の営業許可書コピー

勤務先の関連部門にお願いして作成してもらいました。

コピーの上に社印を押してもらうだけかと思ったら、そうではなかったです。

会社の子から用途を聞かれたので「口座を作るのに営業許可のコピーが必要と言われた」と伝えたら、有効期限と用途として“办理开户”と書いたものを渡してくれました。

会社の子がコピーにこのようなハンコを押して
用途と有効期限を書いてくれてました

用途の件、証券会社の人には注意点として言われてなかったのですが、もし書いてなかったら口座開設できなかったのかな?

開設の時に窓口の人たちがごちょごちょ言ってて気になったのですが、先方のやりとりから思うに、用途の明記は必要で、できれば“办理证券账户”などとより具体的に書いた方が良かったように思いました。

 

いよいよ口座開設

証券会社の営業時間は証券取引所の営業時間に準じ、口座開設は取引時間中に行います。

窓口の受け入れ力と個人情報保護の観点から、中信証券では事前予約が必要でした。

私が行った時間帯は他のお客さんはおらず、待ち時間なく手続きが始まりました。

窓口での口座開設が終わると別室に案内されて、アプリの使い方やオススメ株情報などをレクチャーしてもらえます。

口座の開設からアプリの説明を含めて全部で1時間くらいかかりました。

 

上でもチラッと書いてますが、開設の途中で簡単な審査があり、タッチパネルでQ&Aに答えたり、窓口の人との口頭でのやり取り(「是」と答えるだけ)を録画したりします。

タッチパネルのQ&Aは銀行アプリの理財カテゴリーに出てくる事前審査と同じような内容です。

年収やら所有資産額やら、投資に関する考え方に関するアンケートだと思えばいいです。

嘘を答えても仕方がないので、低い収入、なけ無しの資産額などを偽りなく入力したのですが、あの回答が原因で審査に落ちたりするんでしょうか?

最後は無事口座開設できたので、詳細はよく判りません。

 

とりあえずでも試す価値あり!?

私が現採の身ながら開設してみようと思ったのは、中国株の売買単位が100株からと低めで、少ない資金でも始められると思ったからです。

 

例えば中国で累計配当額が最も高い工商銀行の株価を見ると、4月30日の終値が5.13元なので、手数料を含めても500数十元(約8,700円)で取引ができるんですね。

もちろん100株持っていたところで、配当もそれなりにしかもらえないので大きな見返りはありませんが、投資先によっては株価が大きく化ける可能性だってありますし、株を持つと世の中のニュースに関心が向くようになるので、いろんな勉強のためにも持ってて損はないかと思います。

 

中国では、株の取引することを“炒股”と言うくらい株を頻繁に売り買いしながら売買益を膨らましていくのが普通です。

株を「炒める」のが中国流!?

 

私もいずれ「炒める」ことができるくらいに成長できればいいなと思ってます。

 

目下の夢は、定年後に配当で生活できるようになることです!と大きなことを言ってみる。笑

そのためには頑張って働いてその炒める具材を準備するところから始めないと!

 

以上、証券口座開設についてのお話でした。

どなたかの参考になれば幸いです。

 

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