ITに着いていかないと将来孫の面倒すら見れなくなるかも

上海生活あれこれ

先日書いた電子決済普及のお話の続きです。IT化が急速に進んだことで、それに慣れない高齢者たちが右往左往しています。

先日新聞で人生100年時代と書いてある特集を読みましたが、そう考えると私はまだ人生の半分も生きていないことになります。

そんなに長生きしなくてもいいんだけど、もし先が長いとすればちゃんとITの波に乗って時代に追いついておかないと、将来孫の面倒を見なきゃいけなくなった時に大変だなと思ったお話を紹介します。

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あるローカル飲食店にて

こちら、ウチの近所にあるローカルご飯屋さんの店先を撮った写真です。このお店で食事をしたいお客さんがタブレットに注文内容をインプットしています。

中国ではこのようなお客自身が注文と支払いを完結させる専用の端末や機械が普及してきています。日本では関空のマクドナルドで見たことがありますが、中国ではマクド以外でも導入しているお店が増えてきています。

これまでも客側が予め食券を購入して店員さんの会計負担を無くすスタイルは存在していましたが、専用端末を使えば厨房に瞬時に注文情報が届くので更なる時間の節約になりますね。

中国では専用の端末ではなくQRコードを読み取ってお客のスマホ上で注文させるスタイルのお店もありますが、どちらにせよ注文や支払いという店員の時間が拘束されてしまう作業を客自身の手で済ませることにより、業務のスリム化を実現させています。

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今は過渡期

中国のマクドやケンタではまだ有人のレジが残っていて、機械注文に慣れていない人への対応もちゃんとしてくれてます。スマホ注文を導入しているローカル店でも店員さんを呼べば注文を受けてくれるところがまだ多いです。

一方で先日書いたluckin coffeeなどは店員さんはお客さんの注文には一切関わらず、コーヒーを作ることと渡すことに専念しています。

こうして見てみると、今はいろいろな購入スタイルが選択できる過渡期にあるのかなと思います。でもいずれは客側が注文&支払いすることが主流になっていくんでしょうね。

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孫の手を引きながら右往左往するおじいちゃん

今回私が行ったこのお店の場合は

こうしたタブレットが3台お店の入口に並んでいて、お客さんはタブレットの写真を見ながら注文します。

注文の流れは

商品と必要数を選択してカートに入れる

横に置いてある番号札を取ってその番号をタブレットに入力

内容を確認して注文を確定させスマホでお支払い

番号札とレシートを持って空いている席に座って待つ

店員さんが注文の品を持ってきてくれる

という感じでした。

書き出せば簡単な作業に思えるのですが、いざ実践となると経験の浅い人にはやっぱり乗り越えなきゃいけない壁があるのかも知れません。

私が食べている時に孫の手を引いて右往左往するおじいちゃんの姿を見たのです。

遠くからおじいちゃんたちの様子を伺っていると、タブレットを操作して普通に注文しているように見受けられ、手にスマホを持ってお支払いの準備をしていたので一定のスマホ操作経験はあったはずです。ところがお支払い画面に移る前のどこかでつまずいてしまうみたいで途中でその場を離れちゃったんです。

孫が食べたいと言っているので何度かチャレンジしてるのですが、どうしても注文が成功しなかったみたい。

結局そのおじいちゃん+お孫さんはいつの間にかいなくなってたのですが、IT化の影で食事がままならない弱者(と言うと失礼かも知れませんが)も出てきていることがちょっと悲しく思いました。

ウチは大丈夫だろうか。。。

こういう光景を見ると、義両親&ウチの子たちのことが頭をよぎります。

そういえば、ウチのお義父さんは携帯電話すら持っていません。。。汗

以前持たせていたのですが、使いこなせずに家に置いたままになっていてお義父さんに使わせることを諦めたのでした。

お義母さんは一応スマホを使っていて、同級生とのグルチャやウィーチャットペイを通じたお金のやりとりやネットショッピングも辛うじて対処できますが、もしかしたらウチの義両親&子どもたちだけでこのお店に行ったら、あのおじいちゃんたちみたいに食べるのを諦めてほかのお店に行ったかも知れません。

上の子がサポートできるかな?どうだろ?

このままどんどん端末注文&スマホ決済が普及していったら、食事ができるお店が限られてくるのは遠い話じゃないかも知れませんよね。

時折子どもたちに現金を持たせて買い物させる練習はさせていますが、これからは現金での買い物の練習よりスマホ決済を教えてあげるべきなのかも知れません。

あぁ、時代の移り変わりが早すぎる。。。

さくら´sあとがき

別の目で見ると、このシステムは中国語が苦手な外国人にとってはとてもありがたいシステムだと思います。

メニューの写真はクリアで見やすかったのでどういう料理が出てくるのか一目瞭然ですし、これでますます中国語が不要になりますね。

また、人件費が高く人手不足に悩む日本こそこうしたシステムがもっと導入されればいいのにと思いました。

まあ、費用対効果を算出して本社の重役サマたちが議論を重ねに重ねなきゃいけないので普及には時間がかかるんでしょうけど。

一方の中国は人が溢れているのに既にこうしたタブレット注文&スマホ支払いで急速に業務のスリム化が進んでいます。

このスピード感を日本に導入することが先かも知れませんね。

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