日本の新聞で記事になったり、上海在住日本人ブロガーさんの間でも話題になったネットスーパーの盒马(hémǎ /ハー(フー)2マー3)。
ローカル住まいで都会のデリバリーに縁がない!
子どもを連れて買い物に行くなんて面倒!
雨降ってて出たくない!
今欲しいのに明日の朝配達なんて困る!
という人にはとてもありがたい存在です。
我が家は配達圏ギリギリのところにあって、注文から配達までだいたい1時間ちょいかかりますが、都会に住む友人の最速記録はジャスト30分!すごいですよね、注文を終えて家で何か片付けものでもしてるうちにピンポーンって届けてくれるんですもの。
いつもありがたく使わせて頂いているこの盒马、先日実店舗に行く機会があったので今日はその時のレポを書いてみようと思います。
噂どおり!頭上を走る商品運搬レーン
これまで上海ブロガーさんが数名、盒马の実店舗の様子をレポしてくれていたので、お店の様子は何となく頭に入ってましたが、実際に店内に張り巡らされている頭上のレーンを見ると結構圧迫感がありますね。網もあるし落ちては来ないと思うけど、なんか気になってどうしても頭上をチェックしちゃいます。
私が行ったのは確か午後2時くらい、注文が少ない時間帯なのか、商品が頭上を通る回数はそれほど多くありませんでしたが、レール自体は常に動いているので音がちょっと気になるかな。
盒马はお店の雰囲気よりも効率重視で作られているスーパーだから仕方ないですね。
まさかの人海戦術
店内のあちらこちらに店員さんがウヨウヨしています。
取材もあって実店舗に行ったので、店内の写真を数枚撮りたかったのですが、店員さんの顔が写らない角度やタイミングを図るのに意外と手間取りました。
店員さんが多いのは万引き防止というよりもひっきりなしに舞い込んでくる受注対応の為なのかな?
システムが受注を確認すると、店員さんが専用バッグ置き場からバッグを掴んで、スマホを片手に注文商品をひたすら探してバッグに入れるシステムでした。
機械が商品をピックアップするより、ここは人海戦術に頼った方が確かに早いですよね。
店員さんの動線を短くするためなのか、陳列棚は普通のスーパーのような長い川の字並びではなく、杉という字の右側みたいな短めで斜めに配置されているのが面白いなと思いました。
迅速に届けてくれるサービスの秘密はここにあったんですね!
整然と商品が並ぶ店内
商品がピシーっと陳列されていて、バーコードやQRコードも漏れなく貼られています。
棚に挟む商品の値札カードって意外と紛失が多いんですが(日本でバイトしてたときに、棚の値札チェック&再発行をよくやってたので)、中国のスーパーでここまで陳列がきれいなのは見たことないかも。
野菜や果物コーナーの値札にはQRコードが付いています。
このQRコードをスキャンすると生産者情報を確認することができます。(社名だけなのであまり判断材料にはなりませんが)
整然としているのは商品の陳列だけではなく、商品そのものも比較的きれいです。
中国で野菜を買うと土がびっしり付いていることが少なくないのですが(特に市場)、盒马のお野菜はある程度洗浄された状態でパッキングされている感じです。
私が普段利用する市場よりは若干高いけど、野菜の選別や洗浄にかかる時間が半分以下に節約できる点はとても助かります。
個人的な本音を書くと、一部青物野菜の味とか口当たりは近所の市場で売られている野菜の方がおいしいと感じますが、便利さと洗浄度などを合わせると甲乙つけがたい感じですかね。
モニターで店内の商品を見ながら自分でお気に入りが選べるネットスーパーが今後現れないかしら?笑 それができたらパーフェクトなのだけど。
無料配達はいつまで続く?
私が盒马を利用する時の平均利用額はだいたい40元くらいなのですが、先日は欲しいものの単価が低いものばかりで合計が13.4元(日本円≒220円)にしかなりませんでした。
それでもバイクで片道20分かかる我が家まで無料で届けてくれるのだから、本当にありがたいサービスです。
さっき試しに5元の商品をカートに入れて操作してみたらやっぱり「免运费(送料無料)」と表示されたので、現状では金額如何に関わらずいつでも無料のようです。
盒马以外で我が家まで届けてくれるネットスーパーだと大抵200元以上お買い上げしないと送料が無料にならないので、盒马のバックグラウンドがいくら大きな会社だからとは言え、こういったコストは回収しなくていいのか若干心配に思います。
一応、百度で見る限りは開業半年で既に黒字達成らしいので、このまま無料サービスが継続するとは思いますが。
商品の入れ替わりに注意
これまで利用した中でこちらのミニトマトが超おいしかったのですが、今は配送対象外になっているようで残念です。
盒马には時折配送対象外とか棚外れとか、入荷してもあっという間に売り切れてしまう商品があるのでいつも同じ商品が安定して手に入るとは限りません。また、注文時間と商品の種類によってはお届けが翌日以降になる場合もあります。
そういえば、昔は朝日の牛乳が買えたのに今ではすっかりその姿を消してしまっています。お店に行ったときに牛乳のことを思い出してお店の人に聞いてみたところ、「店頭にない商品はアプリでしか買えない、アプリにもなければ売り切れです」と言われたのですが、ミニトマトの説明を読む限り店舗限定商品もあるみたいで、お店に来るお客さんもアプリ経由のお客さんもしっかり取り込んでいるんだなぁと思いました。
以上、しゃんさく目線の盒马レポでした!今回行ってみてとても楽しかったので、またいつか時間を見つけて再度偵察に行ってみたいと思います。