もうすぐ北京冬季オリンピック

上海生活あれこれ

 

こんにちは、しゃんはいさくらです。

 

コロナ関連ニュースに押されてあまり目立ったPRがなされていない北京冬季オリンピックですが、2月4日の開幕式まで1週間を切り、既にカウントダウンが始まっています。

先日、あるメディアさまから依頼を受けてオリンピックネタをまとめていたのですが、今日はそのネタの一部をしゃんさく.com風にアレンジしてお届けしたいと思います。

どうぞお付き合い下さい。

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ゼロコロナ政策が続く中国

中国のゼロコロナ対策も虚しく、オミクロン株の高い感染力を受けて、一般向けのチケット販売がやむなく中止となった北京オリンピック。

完全無観客ではないものの、前回同様、観客の大きな声援が望めない中での開催となりそうです。

 

各種サイトやSNSなどで見ていた情報によると、チケット販売による収入を期待して、最後の最後まで一般客への開放をどうするかの議論がなされていたようですが、これだけ厳しいゼロコロナ対策をする中では、やはり国民への示しも国際社会への姿勢も貫けないと見て、チケット販売の中止を決定したようです。

 

ところで我が家、ある陽性事例の煽りを受けて先般まで隔離生活を余儀なくされていたのですが、陽性者と全く接点のない多くの人達が厳格な規定に基づいて隔離されることに果たしてどれだけの意味があるのか、周辺の様子や自身の体験を通じて中国のゼロコロナ政策の愚かさが透けて見えたりもし、厳格なようでザルな、形だけの管理に一体どれだけのムダが存在しているか、中国がゼロコロナ政策を続けることに少し疑問を持ち始めています。

 

私の勤務先がちょっと異質なので、これが中国のスタンダードだとは言い切れませんが、党の力が強い会社における今年のコロナ対応は昨年にも増して異常です。

同僚の話では、まもなく中国人の一大行事「春節」だというのにも関わらず、社内で帰省が許された人はたったの2人だったとのこと。

 

従業員数にも関係するだろう、割合で示さないと判らないなどと言われそうですが、それよりも「帰省が許される」という表現にご注目頂きたく、今年は異例なまでの厳格な批准制度が適用されていることがそもそも尋常ではないわけです。

しかも、帰省許可を下した上長は、もし上級機関から何らかの問い合わせがあった場合、帰省許可を出した理由を明確に回答しなければ上長の責任も問われるという、帰省への希望を口にすることすら憚られるというすごく重苦しい雰囲気があり、今日は春節最後の出勤日ですが、例年のような「あぁ、年越しだ!春節だ!」みたいなワクワクした気持ちには全くなれません。

 

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皆、お家で開幕式を見るのでは

文句ブーたれで始まった当記事ですが、私個人的には北京冬季オリンピックの開催を心待ちにしています。

それはなぜかというと、今回のオリンピックでも東京に負けないくらいの様々な新しい技術が導入されて、より環境にやさしい、クリーンでエコなオリンピック開催を目指していると記事で読んだからです。

 

最近仕事で環境問題についての記事を読む機会が増えていて、特に「低炭素」関連の話題にはとても興味があるのですが、北京冬季オリンピックでは東京での事例を踏襲し、既存会場の改築、改装を通じて競技会場の新たな建設を最小限に抑え、更に使用エネルギーを全てクリーンエネルギーにすることで二酸化炭素の排出を極力抑えていくのだそうです。

 

2月4日の開幕式で環境保全(环保)、低炭素(低碳)、グリーン(绿色)がどれだけ演出されるか(実況アナウンサーがこれに対して言及するか)にとても興味を持っています。

 

ちょうど春節休暇中ということもあり、多くの人がお家で開幕式を観るんじゃないかと予想してますが、もし国として強い決心で環境保全に力を入れて、カーボンニュートラルの実現に舵を切っていくのだとしたら、是非ともこの冬季オリンピック開会式を通じて、国民に環境や低炭素に対する意識を根付かせたいところですよね。

 

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鳥の巣は引き続きオリンピックメイン会場として利用

今回のオリンピックでは2008年の北京夏季オリンピックで使われた会場が何ヵ所か再利用されています。

その1つがメイン会場である北京国家体育場、通称「鳥の巣」です。

鸟巢

中国における10年前の建築物というとかなり老朽化が進んでいることが予想されますが、内部にも外部にも大規模な施工が加えられ、外部には“碎化镐发电玻璃”と呼ばれるガラス製ソーラーパネルを張って会場の電源を賄うことにも取り組みました。

小紅書(RED)で「冬奥低碳」などをキーワード検索すると面白い動画がいくつか観れますので、興味のある方は是非。

 

同じくREDなどで観れますが、通称水立方(ウォーターキューブ)と呼ばれている、前回オリンピックで水泳競技が行われた会場の改装の様子も面白いです。

 

プールの底を下げ、ストラクチャーを組み立て、その上にマットやシートを被せて、製氷してカーリング会場に変身~♪

 

もちろんカーリング会場からまたプールに戻すことも可能なのだそうで、1つの建物で、水立方⇔氷立方(中国語では冰立方)どちらにも変身できるんですって。

 

あと1箇所、元々前回オリンピックでバスケットボール会場だった場所は、今回の冬季オリンピックではアイスホッケー場として使われるとのこと。

会場の入れ替えも比較的スムーズで、特に冬→夏、つまりホッケー会場からバスケットボール会場にするのには、たった6時間しかかからないのだそう。

 

会場の建設を最小限に抑えることによる低炭素化への取り組みだと紹介されていました。

 

スマート化だって見逃せない

環境保全やエコからは少し離れますが、面白い取り組みとして注目に値するのはメディアセンターで営業を開始したスマートレストランです。

コロナを考慮してなのか、簡単な食事メニューの調理やテーブルまでの食事の運搬が無人化されています。

 

ロボットが作れるメニューはハンバーガーや鍋物など、食事の運搬は盒马のように天井にレールが張り巡らされ、注文者の座席番号情報を頼りに頭上(頭から汚物が降ってこないようにカバーで守られている)を通って、テーブルの真ん中にアーム&テーブルが降りてくる仕組み。

注文者はテーブルで待ち、降りてきた食事をテーブルから取り出すだけです。

 

実際の運用状況やお食事の味についてはメディアの方々の真摯なレポートを待ちたいと思いますが、こういう記事や動画を見れば見るほど、実際に現場に足を運んで観てみたいと思うのでした。

  

 

今回、個人的には選手や競技以外の裏方さんたちに注目しながらオリンピックを楽しもうと思っています。

では!

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