こんにちは、しゃんはいさくらです。
今日は私の身近で起こった些細なようで、些細でない出来事のお話をしたいと思います。
これまで、私のブログが炎上したりおもしろおかしく書き換えられたりしたことはないのですが、広まり方によっては変な方向に行きかねない話題だと勝手に思っています。
私は基本的に親中派なので、それを理解した上でお読み頂ければと思います。
せっかく買った新車が・・・
私が勤める会社は上海にある比較的大きな国有企業の一部に属するので、党や上海市政府の言いつけや方針にとても従順です。
政府が“环保(環境保全)”だの“碳中和(カーボンニュートラル)”だのと叫べば、私たちもその方針に則って長中期計画を立てたりしています。
で、ここ最近では国の方針として電気自動車の普及が進められていますが、2018年の上海工場稼働を期に、上海市内では街中のテスラ率が一気に上がり、一部ショッピングモールの地下駐車場にはテスラ専用駐車場が設けられるなど、とても強い伸びを見せています。

もちろん、ウチの会社の人たちにもこれと同じ傾向が見られます。
同僚との会話でも「最近○○さんが車替えて、テスラにしたんだってさ~」なんていう話があったりして、、、
っていうのは今年の夏頃までの話でして、「そう言えば、最近○○さんの車見ないよね、会社には来てるのに」という会話の発端から知った、我が社の驚くべきルール。
テスラ、会社構内乗り入れ禁止
何でも、テスラ車に搭載されているドラレコが吸い取った情報が美しい国に渡っているという話で、どんなおエライ人でもテスラ車は一律で入構が禁止になったというのです。
ウチの車はテスラじゃないし、私のような平社員は元々構内へ乗り入れる権利すらないので、テスラ車入構禁止のことを全然知らなかったのですが、○○さんの車を見かけなくなったのは国慶節明けくらいからのような気がするので、ウチの会社では最近出されたお布令なんだと思います。
○○さん、可哀想に。それなりの職位がある人だから彼は乗り入れが許可されてた人なのにね。
今春、新車に替えて数ヶ月も経たずに入構禁止になっちゃって、今は一般社員と同じく、外で構内の循環バスに乗り換えて会社に来てるんですって!!
テスラNGはウチだけじゃなかった!
その後、同僚と引き続きテスラNGの話で盛り上がっていたとき、別の同僚が「ウチの親戚の会社もテスラ入っちゃダメって言われてる」なんて言うので、私は心の中で「あ、これ絶対ブロネタしよ!」と思いながら聞いてみると、その会社ではウチよりも前からテスラNGの通達が出てたとのことでした。

「ウチの会社ももしかしたら禁止令が出るんじゃないかと思ってたらホントにそうなった」と彼は言ってましたが、ネット情報によると、電力会社、軍事関連会社などで今年の5月頃にテスラ乗り入れ禁止令が出たんだそうで、確かに、ウチの会社も別部門で軍向けの製品を作ってると思われるので、対象になったのも納得でした。
アップルは大丈夫なのか!?
そこで私が個人的に心配になったのは、アップルのスマホ。

だって、これも本国はアメリカ様だし、私たちの利便性を高める何かの機能が悪さをして、何らかの情報を吸い取ってるかも知れないじゃないですか!?
まぁ、スマホに限ってはあっちの国よりも、こっちの国から情報を吸い取られている可能性の方が断然高いですから、会社が「アップルの携帯禁止!」なんて言ってくるとしたら、それはよっぽどの時だとは思うんですけどね。
話のついでに・・・
スマホと言えば、興味深い話を2つしておきます。
1つは、党員たちがダウンロードを強制されている「党員ポイントAPP」について。
中国には党に関係するAPPがいくつか存在しますが、そのうちの1つがコレで、スミマセン、正式名称は違うかも知れませんが、党員がこのAPPを通じて読むべき文章を読んだり、質問に答えたり(テストみたいなもの)するとポイントが付くしくみになっています。
ポイントに応じて何のインセンティブがあるかまでは知りませんが、とにかくウチの会社の党員は全員がこれをダウンロードさせられたそうです。
簡単に察しがつきますが、私が聞く話では、このAPPを通じて党員の個人情報は間違いなく集められているだろうとのこと。
私の知り合いは念には念を押すため、党員APPを入れたスマホのVPNアプリや要VPNのアプリは全て消去したそうです。
もう1つは最近学校から出た通達について。
国慶節明けの週末に、子どもの連絡帳に書かれた”交回执(確認サインをした紙を提出)“の文字。
連絡アプリでその詳細を読んでみると、“国家反诈中心”というAPPを同居人全てのスマホにダウンロードし、「確かにダウンロードしました」の紙にサインをして提出しなさい、というお達しでした。
まぁ、何とも共○党らしいやり方だこと!!
子どもたちは素直なので、”老师说一点要下载的”と言ってきましたが、旦那はキタナイ言葉で「ゴンツェダン、ンニャニャーン」とか言いながら、“不要紧的”と言って子どもを安心させてました。
頭が赤く染められている文革世代の義母は「ダウンロードしなきゃいけないんじゃないの?」とオドオドしてましたが、旦那も私もこんなのには慣れっこなので、ダウンロードせずにサインだけして提出しました。
最近の共○党は、学校を通じて、つまり、子どもをダシにして大人たちにいろんなことを強制してくるからイヤ。
こんなAPPダウンロードさせて、こんなの個人情報搾取のために決まってんじゃん!!怒
一応、親中派です
私は中国人に嫁いでいる身ですから、一応親中派に属していると思っています。

中国で結婚をして、仕事をしている私は、これまでにもう十二分に個人情報をお渡ししてるはずなんですが、いよいよ個人のアタマの中にまで入り込もうとしている党の姿には哀れみすら覚えます。
そこまでしてどうするんの、アンタ。
ところで今日の話、皆さんは些細などうでもいいことだと思いますか?
それとも、個人の自由を脅かす大きな話だと思いますか?
という質問で、今日の記事を〆たいと思います。
では。