皆さん、こんにちは。
今年も早いものでもう12月になりましたね。
先日スマホの天気アプリで今後40日の気温チャートを見たら、日中の平均気温が10度前後、最低気温も5度を切る予想になってて、いよいよ本格的な冬の到来だなぁと感じました。
これくらいの気温だと北の方に住んでる方からしたら「なーんだこっちなんてとっくに氷点下だぜ」なんて思われるかも知れませんが、
上海の冬を侮るなかれ。
こちらの冬、地味に骨の髄まで染み渡るイヤ~な寒さなんです。しかも上海はこんなに寒いのに暖气※なし!ありえねぇ~~!!
※暖气(ヌワンチー)とは:中国の長江以北のエリアに見られる冬季の暖房システム。石炭を燃やして沸かされた熱湯が供給され、部屋に設置されている配管を通じて室内全体がぬくぬく暖まるという夢のような設備。部屋が乾燥するとの声はあるものの、大気汚染への影響は大きいものの、あの暖かさには変えられません!個人的には素晴らしい暖房システムだと思っています。冬になると北方エリアが超羨ましい~
※写真は百度からお借りしました
追記)2017年以降、環境保全のため石炭を利用した暖房施設が軒並み使用停止になっています。天然ガス、電気などに切り替わっていますが、工事が間に合わなかった一部エリアでは極寒の中を暖房なしで過ごさざるを得なくなり、大問題になりました。石炭を燃やして逮捕された人もいるほどで、政府の強権ぶりが功を奏し、今年の北京は汚染日が大変少なくなっています。
とりあえずハードを固める
暖気(中国式温水ヒーター)が装備されていない上海では、真冬は各種家電製品+αで乗り切ることになります。
はい、備え付けのエアコンだけでは、寒さ対策として到底足らないのです。
我が家も各種冬の家電を取り揃えておりまして、最近導入して良かったものは、空気清浄機能も備えたダイソンの温風機でした。
夏には扇風機として使えるので1年間、ずっと出しっぱなしです。
この製品の難点はむっちゃ高いことですが(涙)、それだけの価値はあると思います。
自分が駐在の立場だったら一時的な中国の生活でこの価格レベルのものを買うかどうかはすごく迷うと思いますが、家電にこだわりたい方にはオススメです。
日本と中国の電圧差がそれほど大きくなければ中国で買ったものを日本で使うことも考えますが、実際は日中の電圧差は大きい(日本100v、中国220v)ので、こちらで買った製品は日本では使えないのが残念ですね。
長江以南あるあるの過ごし方
ところで我が家、家電製品を駆使して冬を乗り切るとか言っておきながら、本当は超中国的な冬の過ごし方をしてるんです。
その過ごし方とは…
上海あるある冬の過ごし方その1
エアコン、ほとんどつけません。
我が家の義両親、非常~~に節約意識が高くてですね、冬場に使うあったか家電は夜寝る前に使う電気毛布のみ。私が家にいない時は基本、エアコン点けません。家で家電製品を駆使しているのは私だけで、我が家の中国人たちは家電でぬくぬくしません。
上海あるある冬の過ごし方その2
家の中でダウンジャケットはあたりまえ
私が家に帰ると子どもたちはたいてい、外に出かけるような格好で宿題してます。昔はその姿に慣れなくて、家に帰ってそんな姿を見た日には本当に胸が切なくなりました。
ところがこの自宅でアウターを着ているのは我が家に限ったことではないんです。
春節の時に義母の友人宅に行った時、その家ではエアコンにカバーがかけられていて、皆さんダウンジャケットやジャンバーでお出迎え。
お宅にお邪魔して上着を脱ぐという日本ではあたりまえのことがこちらではできないので、アウターを着たままお茶を頂きました。
子どもたちなんて「寒いから靴脱がないでいいよ」なんて言われてお言葉に甘えたことも。
小さな子どもの来客に対して土足OKにするのは中国ではよくあることですが、冬なら尚更です。
※今の若い人はそういう生活に慣れないので、気にしなくて大丈夫です。旦那の友人宅ではエアコンをきちんとつけてお迎え頂けました。
ということで、50~60代くらいの人のお宅に行くときはちょっと注意なさった方が良いですよということで。
上海あるある冬の過ごし方その3
時代は進んでも湯たんぽは健在
ウチの義両親だけでなく、会社の同僚にも「湯たんぽ派」が意外と多いです。電気毛布は使わず、湯たんぽを足元に置いて眠る人も少なくありません。
また冬はリビングが寒いので、早々にシャワーを済ませてベッドの上でテレビを見る人も多いです。
日本の家具レイアウトだと普通ベッドは壁に寄せていると思うんですが、中国の寝室ってホテルみたいにベッドが部屋の中央にあるんですよね。
最初はすごく違和感があったんですが、何年もこちらで生活しているうちに、彼らの生活習慣に沿った配置なのだと理解しました。
そんな環境で10年過ごしたところ…
冬を迎える度にいろいろな工夫をしながらここまで乗り越えてきた私ですが、最近は私も中国式の越冬に慣れてきた気がします(バトルに敗北したと言うのかも知れない)。
私が家に帰ってエアコンをつけるより、ちょっとしたあったかアイテムを使った方が経済的で効果的だったりすることがあるんです。
これまでどんなに家電製品で周りを固めても、手足の冷えや背中のゾクゾク感がなかなか解消しなかったんですよね。
特に自分が40歳を過ぎてから、手首、足首、首元、肩、背中、腰が少しでもヒヤっとすると、なんだか気持ちが悪くて。
ここでいよいよ、しゃんさくオススメの三種の神器が登場です。
しゃんさくオススメの三種の神器その1 腹巻
私の現在の愛用品は、徐家汇の美罗城(メトロシティ)1Fにあるどんぐり共和国で買ったトトロの腹巻。
入浴後~朝の着替え前の間、パジャマの下に着用しています。これがあるのとないのとでは夜の寝心地が全然違います!
心から買ってよかったと思っている商品です。
元々は中国ユニクロの腹巻を愛用していたのですが、数年前から商品そのものがなくなっちゃったみたい。
何年も使っていて保温効果が下がってきたので、去年腹巻を新調したんですが、たまたま行ったどんぐり共和国で一目惚れして、購入しました。
もし日本への一時帰国予定がなくてすぐに腹巻が買いたい!っていう方はタオバオなどで探してみて下さい。
「保暖腹卷」などで検索すると、該当の商品がヒットします。
中国語的には护腰とか腹带とかが本来の言い方なんですが、この言い方だと腰痛持ちの人向けの商品がヒットしちゃうので、日本語的な「腹卷」で検索してみるといいですよ。
もし日本で調達できる方ならシルク腹巻をオススメします。以前実母にプレゼントして喜ばれた商品です。義母にもプレゼントしましたが、どうも慣れないみたいで着用しません。
我が家は旦那も腹巻愛用者。男性向けは種類が少ないですが、こういうシンプルなものが喜ばれます。
しゃんさくオススメの三種の神器その2 アームウォーマー
冬のみならず、私が年中愛用しているのがアームウォーマー。冷房が辛い時に腕につけてます。上着ほどかさばらないので携帯に便利ですし、日焼け防止にもなるスグレモノです。これは実家の母からもらったもの。
冬用にはウールのを買いました。
これが自転車通勤にものすごく効果を発揮してくれてます。
日本で買ったのか、中国で買ったのかは忘れてしまいましたが、長いと着用に不便なので、手首が被る程度の長さのモノをオススメします。
中国で買う場合は「长腕套」で検索してみて下さい。
冬用であれば「保暖(保温)」、夏用であれば「防晒(日焼け防止)」というキーワードを足すか、素材名を足すと良いと思います。
ちなみに、綿=棉 ウール=羊毛です。
しゃんさくオススメの三種の神器その3 ネックウォーマー
今年から導入した私の3つ目の神アイテム。
これはハイキングサークルでもらった非売品ですが、今大活躍しています。
購入する場合は、一般にアウトドア製品を扱っているお店で手に入ります。中国語検索キーワードは「魔术围脖(头巾)」です。
この伸縮性があって薄いタイプは年中使えるオールマイティータイプ。
髪の毛が短い男性陣や、ポニーテールで髪を縛ることが多い女性にオススメです。
日本語ではネックゲイターと言うようです。
ネックウォーマーで検索するとあったか素材のものが多くヒットしちゃいます。私個人的にはこの伸縮性のある素材の方が邪魔にならなくて便利かなと思っています。
アマゾンだとこれが私の言うモノに近そうです。
私の検索の仕方が良くなかったかも知れませんが、日本のサイトで探した商品はアウトドアブランドのモノだったりして比較的高いものが多くヒットしました。
普通に家で着用する向けに買うなら中国で買った方が安いかも知れません。
日本にお住まいの皆さんは上記を参考にいろいろ検索してみて下さい。