【2024年最新】中国で永久居留証を申請する その1

上海生活あれこれ

 

こんにちは、しゃんはいさくらです。

私は中国で結婚をし、上海で十数年ほど生活しています。この度意を決して中国の永久居留証を申請することにしました。

まだ準備を始めたばかりで、本申請までまだまだ時間はかかりますが、どなたかの参考になればと思い取得までの経緯を記録に残そうと思います。果たして私は無事申請し、永住証を取得できるのでしょうか!?

 

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外国人が中国で永住申請する上での条件

中国における外国人の永住証にはいくつかの種類と条件があります。

※一网办通よりお借り

大きく分けると特別(高職位、高納税、高学歴)な人材と、中国公民(大陸の身分証所有者)または中国の永住証保持者の配偶者や家族は、申請前の5年間に連続して中国国内に居住していて毎年の居住期間が9ヶ月以上あれば、中国の永住証を申請することができます。

私は中国公民の配偶者にあたるため、「夫妻团聚人员」で永住申請を行います。

当ブログで紹介する永住居留証申請に関わる記事は全て「夫妻团聚人员」での経験です。

 

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申請前の情報収集

永住証申請にあたり、まずやっておきたいのが情報収集です。

「夫妻团聚人员」で永住申請をした方の何名かが、ご自身の体験を記事にして公開していらっしゃいます。必要な方はネットで検索すれば、複数のブログ記事が出てくると思います。

 

私が調べた限りで言うと、私がこれまで読ませて頂いた先輩方の経験談(2024年2月末時点)と出入境管理局でもらった資料の情報に大きな違いはなかったので、永住証の申請要件はここ数年は大きく変わっていないと思われます。

が、ここは中国。

エリアや担当者によって言うことが違うことがありますので、自分が申請に利用する予定の出入境管理局に出向いて、最新情報を確認するのが良いです。

 

昔は永住証の申請は場所が限られていたと記憶してますが、上海では現在、以下の出入境管理局で永住居留証の申請を受け付けています。

※一网办通よりお借り

 

出入境管理局の窓口は月~土曜日の営業ですが、永住証の申請は月~金の受付で、上海では“一网办通”で事前に予約できるようになっています。

詳細は私が実際に申請段階になった時に紹介できればと思っています。

 

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永住証を申請する際に必要な書類

現時点で「夫妻团聚人员」事由での永住証申請に必要な書類は以下のとおりです。

 必要書類取得関係先必要数 
1永住居留証申請表出入境管理局書類提出時にその場で記入 
2申請者の写真近所の写真屋2枚提出、電子版USB 
3有効なパスポート現パスポート原本とコピー2部
4有効な居留許可   〃原本とコピー2部
5婚姻関係証明結婚証原本とコピー2部  
6配偶者の身分証身分証と戸口本原本とコピー2部  
7生活保障証明銀行と公証局原本とコピー1部  
8不動産権利証公証局原本とコピー2部  
9健康証明衛生医療機構原本と単面コピー1部 
10犯罪経歴証明在上海日本領事館原本とコピー1部
※筆者まとめ

この表は、私が数年前に浦東でもらった資料と今回普陀区の出入境管理局でもらった資料、管理局で係の人に聞いた話を私の状況に合わせてまとめたものです。

それぞれ細かい要求があるので、私自身の覚書も含め、以下に詳細を書いておきます。

  

申請表

先輩方の経験談によると、資料がきちんと揃っていて内容に間違いがないことが窓口で確認された後に、専用の申請表がもらえるようです。

申請表についてはその時になって無事申請ができたら、また別途紹介しますね。

 

申請者の写真

背景は白、サイズは2寸(48mm*33mm)、顔の幅18mm±1mm。

永住居留証申請時に写真を2枚提出します。浦東の資料では電子版も提供するよう書いてあります(普陀区でもらった資料には記載なし)。

下に書きますが、健康診断の申請時にも写真3枚が必要なので、少なくとも5枚はプリントが必要、USBなどで電子データをもらっておく必要があります。

健康診断の写真サイズは居留許可申請と同じサイズでOKです。

 

有効なパスポートと居留許可

これについては詳細説明は不要かと。

コピーは写真ページ、居留許可ページ(過去5年分)が各2部必要とのこと。

過去5年分の居留許可が前のパスポートに貼ってある場合は、それもコピーが必要だそうです。

 

婚姻関係証明

私は中国で結婚をして中国の結婚証を持っているので、それの原本とコピーがあればOK。

私の場合、結婚時のパスポートが2つ前のものなので、当時のパスポートと現パスポートの同一人物証明を領事館で申請する必要があります。

 

なお、海外で結婚した人が中国で永住許可申請をする場合、婚姻証明の資料準備が中国の結婚証を持っている人よりも少しややこしいようです。

私のように長期間、日本以外で生活している人は旧パスポートを処分しないと思いますが、紛失した場合なんかはどうすればいいんでしょうね?その段階で詰んじゃうのかな?結婚証を取り直せばいいのかな?

ちなみに特殊な事情がある場合は、とにかく「現場に行って質問しまくる」しかありません。

言葉に不安がある場合は配偶者を連れて不明点をクリアにしておきましょう!

 

配偶者の身分証明

配偶者の身分証原本とコピー、户口本(戸籍簿)の原本とコピーが必要です。

戸籍簿は夫(妻)ページの配偶者欄に「已婚」と書かれているか、または外国人配偶者名が英語で記されている必要があります。

我が家の戸籍簿は夫の配偶者欄に私の漢字の名前が書かれてるので、派出所で修正してもらった方が良いようです。

ちなみに、普陀区の担当は漢字でも構わないと言ってくれましたが、資料の告知書には“英文姓名”と明確に記されているので後日修正に行こうと思っています。

 

生活保障証明

今後も中国で安定した生活を送ることを約束する意味を込めて、20万人民元の預金口座を180日以上凍結し、銀行にその証明を発行してもらって且つ公証局で公証してもらう必要があります。

 

これには夫が凄く難色を示していて、もし凍結期間中に不可抗力な出来事が起こって、国が預金を返してくれなかったらどうするんだ!?と心配しています。

今までそんなこと言う人がいるなんて聞いたことがなく、それが自分の夫の口から出てきたことに驚いています。

 

私が普陀区で聞いた時は、私が持っている銀行口座のうち、中国銀行と建設銀行ならどちらでも構わないと言われました。

普陀区からは申請時に180日以上の凍結期間がないとダメだよと言われてて、公証局に持って行ってその書類が出てくるまでの時間とそれからさらに申請するまでの時間を考慮すると、銀行で凍結を依頼する時は200日くらいにしておくのがいいかと思っていますが、どなたか経験者の方、実際に何日にされたかをこっそり教えて頂けると嬉しいです。

 

不動産権利証

今後も長期的に中国に居住する上で、現在の住居に申請者が住むことを不動産の所有者が同意するかどうかを確かめるため、不動産所有者全員から同意を得て、それを声明として文書にしたためて、公証局で公証する作業です。

自分の持ち家の場合は不動産権利証の原本とコピー、夫婦共同名義の場合は夫の同意声明、賃貸の場合は大家さんの同意声明が必要となります。

不動産権利証に複数の名前がある場合は、権利者全員から同意を得ないといけないみたい。

 

我が家は夫と義母の名義なので、夫と義母が連名なのか、それぞれ個別なのか判りませんが、とにかく「これからも住んでいいよ」という同意を文書化してもらう必要があります。

  

健康証明

上海の場合、長寧区の外れにある国際旅行衛生保健中心で健康診断を受けます。

2週間前に予約受付、健康証明の有効期限は6ヶ月なので、資料を提出する1ヶ月ちょい前くらいに予約して受けに行こうと思います。

現在、予約は微信で受付していて、従来のホームページ経由での予約はできなくなっているようです。

 予約ページ:https://mp.weixin.qq.com/s/-W3xnVFbJq4NKh7zkKbhRA  

必要書類:健康診査申請表(予約時取得)、パスポート(原本と顔写真、居留許可ページ、入境印ページ各コピー1部)、写真3枚(サイズは永住証申請と同じ)、《临时住宿登记表》コピー。

 

犯罪経歴証明

これが取得に一番時間がかかるのだそうで、永住証を取ろうと決めたら、真っ先に手配する必要があります。

中国で取得する方法と日本で取得する方法があり、私は中国在住なのと、諸先輩方の経験談から判断して、上海にある在上海日本国総領事館経由で取得することにしました。

 

領事館経由での犯罪経歴証明(無犯罪証明)申請は事前に電話で予約してから領事館に赴きます。

今日電話して明日予約が取れるとは限らず、状況によっては時間のロスが発生します。

私の時は、予約が詰まっていたようで、営業日換算で7日後の予約となってしまいました。

 

犯罪経歴証明は領事館から住民票の最終登録地の管轄警察や外務省など日本国内で稟議が回って領事館に送られて来るもので、早くて2ヶ月、通常3ヶ月ほどかかるようです。

この書類を待っている間にその他の必要書類の準備をすればいいので、順番は後ろの方に書いてありますが、手配をする順番はこの書類が一番先です。

 

あと、電話予約の時に領事さんに再三念を押されたのですが、犯罪経歴証明は外務省の認証が必要なのか、領事館の印でも良いのかを提出先に必ず確認するようにとのことでした。

 

管理局でもらった資料にはそのあたりのことが詳しく書いてなくて、ネットで調べても受け入れ先によっては領事館の公印証明でも受け付けるところがあるとしか書いてありません。

 

一応電話で出入境管理局に質問したんですが、詳しくは現場で聞いてくれと返されてしまったので、領事館に行く前に古北路にある出入境管理局に行って質問してみようと思っています。

 

以上、中国の永住居留申請について、現時点で調べた内容のまとめでした。

今後、また進捗をご報告したいと思います。

 

では。

コメント

  1. nonbei より:

    無犯罪証明書は取得したことがあります。10年ほど前の話ですが。同じ普陀区在住です
    目的が異なりますが、私の場合は日本外務省と在日本中国大使館の公証が必要でした。
    上海で仕事中だったので日本の業者に委託しました。(領事館に委託先企業名案内があります、今は?)
    まず領事館で手続き、指紋採取。 委託業者に連絡。 無犯罪証明書発行されたら業者より連絡あり。
    最終手続き依頼。 外務省、その後在日本中国大使館・領事館にて公証手続き。
    すべての証書出来上がれば、EMSで中国国内指定場所まで送付してくれます。
    ご存じの通り、システムは常に変わりますし、担当者により異なりますので、最善方法でご対応されるのが良いと思います。
    私は、最終学歴証明書を実家より委託業者に送付してもらい、外務省と在日本中国大使館・領事館の公証も一緒に依頼をしました。
    10年前の話ですので、あくまでも参考で、ご確認してください。
    もちろん有料です

    • nonbeiさんのケースでは外務省と在日本中国大使館の公証だったのですね。
       
      私が調べた限りでは、永住証申請で領事館の公印証明でOKだったと書いていた方がいなかったので、外務省の印があるものの方が無難なように思いますが、いずれにしても申請前に管理局に出向いて再度いろいろと確認したいと思っています。

      「中国駐外使(領)館認証」の件、委託先企業案内があったのですね。
      この部分の調査がまだしっかりできていないのでこちらもきちんと確認します。

      貴重なご経験談を教えて下さってありがとうございました。

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