ブラックチェリーから油が!皮ごと食べる果物に要注意

さくらの独り言

 

こんにちは、しゃんはいさくらです。

中国で生活しているせいか、普段から食品の安全問題には比較的敏感な私ですが、先日、友人が我が家に遊びに来たときにお土産でもらったブラックチェリーを洗ったら、これまでにないレベルの油膜が浮いたので、皆さんに注意喚起したく筆を取りました。

人それぞれ、経験していることも違えば、考え方も違いますが、私の実体験を踏まえ、食の安全について再度考えてみたいと思います。

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例年にない暖冬だった今年の春節

友人からお土産でもらったブラックチェリー(アメリカンチェリーというのが正しいのかな?)。

中国語では“车厘子(chēlízǐ)”と言い、箱入りだとお値段もそれなりなので、お宅訪問のお土産として贈るのに適した果物の1つではあります。

 

私たちが頂いたのはチリ産の輸入モノで、春節期間中だったことや箱の大きさを考えると、100元は下らなかったと思われます。

また、果物が傷まないような工夫が施されている旨の説明パフレットが入っていて(日持ちするように真空加工がしてあった)、比較的しっかりした商品との印象でした。

  

ただ、今年の春節は暖かかったこともあり、箱を開けた時には既に悪くなっていた実がいくつか。

ブラックチェリーは皮ごと食べる果物なので、洗浄を入念にしようと、大丈夫なものと悪くなったものを選別しながらホタテ貝由来の洗浄パウダー液にしばらく浸けておくことにしました。

 

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日本も中国も農産物、畜産物の安全性に注意

私のブログを長年読んで下さっている方なら、私が書いたこの記事を覚えてらっしゃる方がいるかも知れません。

2017年12月、2018年1月に投稿したイチゴの安全性についての記事です。

 

当時上海では“奶油草莓”と呼ばれる大きなイチゴが流行っていて、いくら品種改良が進んでいるとは言え、私の人生で見てきたイチゴとは大きくかけ離れたサイズのイチゴだったので、疑問を感じていろいろと調べた情報をまとめたのでした。

 

イチゴだけに限らず、野菜や果物の品質維持を目的に農薬やワックスが使われていることや、農産物や畜産物の商業生産をより円滑にするために何らかの手段で発育が促進されていることはどこの国でもあることですが、人口が多くて食料の自給問題が懸念されている中国や、国土が狭く食料を輸入に頼っている日本では、特に食料の安全について注意深く見ていく必要があります。

 

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イチゴを上回るすごい油膜が・・・

さて、ホタテパウダーで洗浄を試みたブラックチェリー、どんな様子だったと思いますか?

百聞は一見に如かずですので、こちらの写真をご覧下さい。

水の表面を一面の油膜が覆う

表面に油膜が浮いているのが一目瞭然ですよね?

 

これまで皮ごと食べる農産物(きゅうり、トマト、イチゴ、さくらんぼetc…)は、都度、ホタテパウダー液に漬けて洗っていますが、ここまでたくさんの油膜が浮いてきたのは、このブラックチェリーが初めてでした。

 

以前、イチゴやミニトマトでこうした油膜が浮いたことはありましたが、ここまで分厚い膜が張ったことはありません。

 

これはヒドイ…

 

パッケージの良さやパンフレットに騙されてはいけないことを改めて肝に銘じたのでした。

 

その後いろいろ考えた挙句、もう一度ホタテパウダー液を作って2度漬けすることに。

2度目の様子はこんな感じ。

2度目の洗浄では何も浮いてきませんでした

1回目の洗浄で農薬?ワックス?はほぼ落ちてたようです。

 

でも、この経験を経て、輸入に日にちがかかる農産物は、やはり控えめにしたほうがいいなと思いました。

 

しかも、今回はチリ産

チリはサーモンで前科があるのと、南米という場所、経済レベル、その他イメージ諸々で、私の中では要注意国となっているので、余計にチリ産には手を出さない方がいいと思っています。

 

子どもが好きなので洗った分を少しだけ食卓に出しましたが、頂きモノで恐縮ながら、結局、悪くなっていたと嘘をついて半分以上捨てました。

 

昔話を掘り起こしちゃうよ!私がチリ産を信じないワケ

こちら、過去モノですが、最近私のブログで検索順位が常に上位に来ている記事の1つです。

  

最近では培養肉が既に市場に出回り始めてますが、今は本当のお肉を手に入れることが難しくなってきています。

当記事では輸入のアメリカンビーフ、ブラジルチキン、チリサーモンに関する情報をまとめてその安全性について注意喚起をしているのですが、お肉、お魚に限らず、農産物についても生産国と実際の品物を見極めて、賢く選択する必要がありそうです。

 

国産、現地産が一番安全?

日本にお住まいの方は中国産も怪しい、危ないと思われている方がいると思いますが、それはやはり輸入品であるという要素が強いと思います。

輸送にかかる日数分の品質維持を考えたら、農産物や養殖モノに薬物などが使われるのは仕方がないことだからです。

輸入業者がどんなに手を尽くしても防ぎきれないものがある

 

日本にしろ、中国にしろ、やはり現地で作られたモノの方が安全性が高いのではないでしょうか?

一部の自国で生産できないものは輸入品に頼らざるを得ませんが、輸入品であれば、どこの国から来たものなのかをしっかりと確認するのが望ましいですね。

 

中国の食の安全性は?

私は15年以上中国で生活していますが、最近の中国の食の安全性は一部で改善傾向にあるように思います。

中国人の中でも富裕層は特に食品の品質には敏感で、品質の高い商品が以前よりも格段に増えている印象です。

  

もちろん、中国は多様性のある国なので、劣悪な商品も未だ存在しますが、元々中国は日本よりも土地が肥沃なんだそうで、満州開拓団で当時現地に移民した経験がある農家さんのお話によると、当時は農薬や肥料を使わずとも、日本よりも大きくておいしい野菜が栽培できたのだそうです。

今はあれからかなり時間が経っていて、状況は大きく変化していますが、管理レベルも上がってますし、きちんとした場所で買い物すれば、安心、安全な食品が手に入りますよ。

最近はミニトマトを洗浄しても油が浮くことはほとんどなくなりました

 

今後おそらく買うことはないブラックチェリー

私は元々ブラックチェリーよりも普通のさくらんぼ(中国語では樱桃)の方が好きなので、今後、いくら国産品であっても、私がブラックチェリーを買うことはないでしょう。

それくらい、あの油膜は衝撃的でした。

 

さくらんぼもどうでしょうね?

これから出回ってくると思いますが、産地をよく見て、ホタテパウダー液できちんと洗浄してから食卓に出すことは言うまでもないですね。

 

私は現在はうつみんショップのホタテパウダーを使っていますが、より手に入りやすいものであれば、こちらが有名ですね。

 

 

中国でもタオバオで手に入ります。

“贝壳粉”で検索してね

 

以上です。

 

皮ごと食べる農産物はきちんと洗浄すること、産地にはくれぐれも注意なさってご購入下さいね。

 

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