【追悼】和泉宏隆さんを偲んで

さくらの独り言

 

2021年4月26日、フュージョンピアニストの和泉宏隆さんが62歳の若さで永眠されました。

※和泉宏隆オフィシャルサイトより

 

THE SQUARE時代から聴き始めて約30年、中国に来てからも時折和泉さんの楽曲で心を和ませてきましたが、あの演奏がもう聴けないと思うと残念でなりません。

今日は追悼の意を込めて、私の記憶を辿りながら和泉さんが作曲した素晴らしい楽曲たちを紹介したいと思います。

スポンサーリンク

和泉さんとの出会い

私が最初に買ったジャズフュージョン系のアルバムは、THE SQUAREが1988年にリリースした『Yes,No』ですが、当時キーボード担当としてTHE SQUAREに所属していたのが和泉宏隆さんです。

左から和泉さん、伊東さん、須藤さん、則竹さん、安藤さん

 

当時買ったアルバムでスクエアの音楽にどハマリしてしまい、その後1つ前のアルバムである『TRUTH』を購入してますます大好きになったのですが、『TRUTH』の最後のトラックにある『Twilight In Upper West』は和泉さん作のスクエアを代表する素敵なバラード曲で、当時ヘビロテして聴いてました。

アルバム『Truth』ジャケット裏面。真ん中が和泉さん

  

スポンサーリンク

演奏した曲の数々

私は子どもの頃にエレクトーンを習っていたのと、部活が吹奏楽部だったので、和泉さんの楽曲を何曲か演奏してます。

吹奏楽で超有名な和泉さん作の代表曲と言えば何と言っても『宝島』ですね。

確か中2か中3の文化祭で演奏したような。

 

『宝島』は本当にすごい曲で、私が中学生だった当時はもちろん、今でも吹奏楽でよく使われている曲だそうで、30年以上経った今でも現役。

だからかな、本田雅人さんがライブのトークで和泉さんのことを印税ガッポガッポの方だとイジってましたよね。

 

そう言えば私はエレクトーンでも『宝島』を演奏してるし、他の楽器の楽譜とか、バンドピースなんかを合わせたら『宝島』だけでどんだけ楽譜が出てるんだ!?ってくらいの量があるので、確かに印税はすごいかも。

 

あと私が演奏した和泉曲は『OMENS OF LOVE』

これも吹奏楽でもエレクトーンでも演奏してます。

和泉さんの曲はバラードが多めなんですが、この曲はポップなタッチでとっても演奏しやすく、初心者でも弾きやすいです。

次でまとめますが、これは85年発売の『R・E・S・O・R・T』の中に入ってます。

 

演奏しやすいと言えば『Stars and the Moon』に収録されている『MISTRAL』も和泉さん作曲です。

エレクトーンで松本圭司さん(後に短期間ながらスクエアにメンバー入りし、今はVOEその他でキーボード担当)が編曲した楽譜が出てて(同姓同名の別人だったりしてw)、思い出深い曲の1つです。(すごいマニアックなネタでスミマセン)

 

メタクソ難しくて途中で挫折しそうになった和泉曲もあります。

当時月刊エレクトーンに掲載されてた『Dandelion Hill』のアンサンブルスコア。

曲を聴くとすごく春うららかな雰囲気が漂うのに、自分で演奏するとバッタバタで春を感じる余裕がなくなる曲です。

アンサンブルスコアなので単独で弾いてもアレ?って感じで消化不良だったけど、逆に一人では成り立たないくらいの複雑な曲とも言えます。

 

楽譜が手に入ったら弾いてみたいと思ってたのは『11月の雨』

この曲は上のDandelion Hillと共にT-SQUAREの『IMPRESSIVE』に収められてますが、スクエアでのオリジナルよりも後に和泉さんがソロで出したピアノアレンジの『November Rain』がもんのすごく良くて、私がもう少し上手に弾けて、耳で聴くだけで演奏ができる能力があればなぁと思っている憧れの曲です。

T-SQUAREの中で私が好きなアルバムの1つ『IMPRESSIVE』

    

スポンサーリンク

スクエア時代の和泉さん作の楽曲たち

和泉さんはスクエアを離れてからもたくさんの名曲を生み出してるとは思うんですが、私はやっぱり安藤・和泉・則竹・須藤・伊東/本田時代のスクエアに思い入れがあるので、スクエア時代に和泉さんが提供した楽曲をまとめてみました。

なお、和泉さんのTHE SQUARE(後のT-SQUARE含め)在籍期間は1982年~1997年までで、『Blue in Red』を最後に本田雅人さんと共にスクエアを退団されてます。

ただ、退団後もスクエアとの関係は続いていて、アルバムに楽曲を提供されてたので、それもまとめに含めました。

スクエア時代(一部退団後含む)の和泉曲一覧

  

私のイチオシは・・・

上のまとめ表でもコメントしていますが、T Comes Backに収録されている『Mirage in the Valley』は鳥肌が立つほどの素晴らしい曲で、和泉曲の中で私が一番好きな曲です。

この曲はSaxの伊東たけしさんとPianoの和泉さんだけで演奏されるバラードですが、静かな中に強さがあり、聴いた後になぜか深呼吸したくなります。

この曲を書いた当時、和泉さんってどんな感じだったのかな?どんな気持ちで作ったのかな?何を表現したかったのかな?とか、いろんな想像が湧いてきます。

 

中国だとQQとか網易で聴けるので、是非。

和泉さんのソロアルバムにはピアノだけのバージョンもあります。

  

新たな発見

今回のまとめを機に、スマホの音楽アプリで和泉曲ばかりを集めた再生リストを作ってずーっと聴いてました。

聴きながらいろんなことを考えてたんですが、自分の中で意外な発見だったのが、和泉曲だけで見ると本田さんよりも伊東さんのSAXの方が合うなと感じたこと。

 

私の中のスクエアのフロントマンの格付けは本田さんがトップで、次に宮崎さん、最後に伊東さんなんですが、和泉曲に限っては伊東さんのSAXがよく合います。※あくまでも個人の感想です。

 

で、スクエアのアルバムを年を追って聴いていくと、何となく、和泉さんはフロントマンの変化に応じて曲を書き分けてたんじゃないかと思えてきて。

伊東さんと本田さんの音が全然違うせいもありますが、伊東さん時代と本田さん時代を比べると、全体的にスクエアの曲調が違っていて、和泉曲ではそれが顕著な気がしました。

Tファンの皆さま、どう思われますか?

 

以上、和泉宏隆さんへの追悼の意を込めて、和泉さん作の楽曲を紹介させて頂きました。

この場を借りて、心よりご冥福を申し上げます。

 

Mirage in the Valleyを聴きながら、しゃんはいさくら拝

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました