エンディングノートを書いてみた④

さくらの独り言

 

こんにちは、しゃんはいさくらです。

今日はエンディングノートシリーズの最終回です。

これまでコクヨ製の「もしもの時に役立つノート」に沿って、私が記した内容や想いをお伝えしてきました。

今日は死後に関わる、葬儀や相続についてのお話となります。

 

これまでの内容はこちらをご参考ください。

 

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葬儀・お墓

葬儀

私は若い頃から一貫して派手な冠婚葬祭は不要であるとの考え方で生きてきました。

一応結婚式は挙げましたが、式に対する希望は一切なく、中国人家族側のメンツの為に挙げた感じ。

 

そんな人間なので、私にはお葬式もお墓も一切必要ありません。

法律が許すならその辺のゴミと一緒に燃やしてもらっても構わないと思っているくらい冠婚葬祭に関する希望はありません。

 

とは言え、私もニンゲンなので(笑)、法律を遵守しながら必要最低限の範囲で適当に済ませてもらえればと思っています。

死後の私にお金をかけるなら、生きている人に有益なお金の使い方をして欲しいので、その旨を記載しました。

 

この項目を見ていて思ったのですが、こだわる人というか、その土地の文化や慣わしを大事にする人にとってはきっとすごく重要な内容なんでしょうね。

例えば宗教とか、取り仕切り方とか、誰を呼ぶかとか。

 

上海もそうですけど、人間社会にはどうしてもメンツとか体裁たるモノがあるので、そういうのを考えるとどうしても規模や費用が嵩みます。

私がどんなに葬儀をやるなと強く言ったとしても、家族はきっとそれなりの形でやるんだろうなぁ。

 

お墓

繰り返しますが、私は日本にも中国にもお墓は必要ありません。

ただ、お墓に遺灰を納めないとなるとその処分に困ると思うので、「合法的に廃棄処分または海洋散骨を希望」と記入しました。

 

旦那には、以前義父のお墓で揉めた時に、自分は海洋散骨がいいと言ってあります。そしたら土に埋まりたい(?)旦那は「じゃあ、僕はどうするの?」って。

私は心の中で「は?」と思いましたが、口頭では「あなたも海に撒いてもらえば、お互い好きな国に行けるし、海のどこかでまた会えるでしょ」と伝えました。

正直、死後の世界も夫婦で一緒とか、バカバカし…ゴニョゴニョ(あ、ホンネが出ちゃった!)

 

もし、海外在住の日本人の方で、死後は本国に戻りたいと思っているのなら、普段からそういう考えを口に出しておく必要があるし、このページにもしっかり記入しておくのが良いですね。

 

なお、中国で火葬した場合、火力が強いので「お骨」があまり残らないみたいです。ほぼ灰になっているとのこと。

骨を形見にしたいとか、一部を日本に持ち帰って仏壇に備えたいとか、そういう希望があっても実現が難しい可能性がありますので、ご承知おきを。

  

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相続・遺言

エンディングノートもいよいよ終盤に差し掛かりました。

ここでは残された家族が円満でいられるか否かの大事な「お金」のことを引き継いでいきます。

初回で自分の資産を記入するページがありましたが、それをどう処理するのかという極めて敏感な内容ですので、心してご記入ください。

 

遺言書

もし遺言書を作成している場合は、このページにその旨を書き込みます。

私は今のところ遺言を書く段階にないのでさらっとしか目を通していませんが、日本には遺言の残し方がいくつかあるんですね。

 

ちなみに中国でも遺言を残すことができます。

書面で記した内容を公証局に持ち込み、公証人の立ち会いの元で手続きすることになります。

 

相続

遺言書にも関わりますが、円滑な相続をするために故人の考え方を残しておくことはとても大事なことです。

但し、相続には関連の法律があるのでそれをしっかり理解しておく必要があります。

特に我が家は日中国際結婚ファミリーなので、考えなければいけない内容が他のご家庭とちょっと異なります。

 

私が遺言を書けないでいるのは、日本と中国の相続法をまだ深く理解していないから。

 

なけなしの資産しかないので簡単に処理すればいいと思っていて、当初は日本の資産は日本人(実家両親、兄弟)が、中国の資産は中国人(旦那、子ども)が使ってくれればいいと思っていたのですが、法律上、このような分け方ができそうもありません。

 

中国に住んでいる日本語が怪しい中国人旦那が私の日本の資産の処理することのハードルを思うと上記の処理が一番スムーズなように思うのですが、そもそも日本籍を留保している子どもを超えて親や兄弟なのかという話と、親よりも私が先に亡くなる確率などを考えると、ここはきちんと引き継ぎが必要だなと。

母に預けっぱなしになっている私の預金通帳も、母と私(弟夫婦でもいいけど)の引き継ぎをしっかりしておかないと本当に手続きが大変になりそうです。

 

ちなみに、日本の法律では法定相続人が定められていて、相続する優先順位と法定相続分と呼ばれる持ち前が決められています。

私が中国で亡くなった場合、基本は中国の法律に則って処理されると思うのですが、その際日本の資産はどのように処理するのが妥当か、まだ頭が混乱していて、うまく整理できていません。

 

日中の法律に詳しい先生にレクチャーしてもらうのが良いとは思うのですが、そもそも何を理解していて何を理解していないのかも解ってないので、相談しようもないというのが足元の状態です。

 

なお、このノートには相続と遺言の基礎知識として有益な情報が掲載されていますので、よくお読みになると良いと思います。

もし私が日本で亡くなったら日本の法律で処理することになると思いますが、我が家のような家族構成の場合、特に配偶者が外国籍であるケース、子どもがもし中国籍のままでいた場合のケースで、どのように相続するのかが疑問です。

中国籍の家族は私の日本円資産をどう受け取るんでしょう?

 

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その他

いよいよ最後の項目となりました。あと一息です。頑張って記入しましょう!

 

写真やデータ

お気に入りの写真や住所録などのファイルを引き継ぐための項目です。

急な時に使えるように、自分の写真を残しておくことが推奨されていました。(捜索用、遺影用)

お気に入りの写真を撮っておきましょう

 

自分の写真はプリントしたものを準備しておくと良いようです。

 

なお、このノートの付属品としてCDケースが付いているのですが、これからの時代、データをCDに残しておくことはおそらくないんじゃないかと。

我が家のパソコンは既にCD非対応です。(コクヨさん、早くご改訂を!)

 

私は子どもたちの写真とビデオを引き継ぎたいと思っていて、全然整理してないんですけど、とりあえず残してある場所だけは記入しておきました。

これからの課題は、そのクラウドストレージとハードディスクの整理です。

 

コロナ自粛期に家にある物品の断捨離を結構進めたけど、デジタルの断捨離もしていかないと、古くてもう使わない情報がたくさん残っていて、整理するのが大変そうです。涙

特に写真の選別が思った以上に大変なので、これからはスマホの写真の自動バックアップ機能を使うのをやめようと思いました。

 

大切な人へのメッセージ

最後に大切な人へのメッセージを書いてこのノートを締めくくりましょう。

とか言って、私はまだ書いていません。。。

 

私のその時はいつ来るか判らないので、早く書いておくのがいいとは思うのですが、中国語で書かなきゃいけないので(大切な人の母国語は中国語)、それが手が動かない理由(という言い訳)です。

 

でも、きっと大切な人ほど、生活に必要な事項の引き継ぎよりも、私からの「想い」を知りたいんじゃないかと思うんですよね。

想いが深すぎて、中国語で書くのは大変ですが、ありったけの語彙力で何とか形にして、その想いが伝えられたらいいなと思っています。

 

最後に

思えば、ここまでエンディングノートを書いてきたものの、そのほとんどを日本語で書いてしまった私。(やっちまった)

特に子どもたちは漢字かな交じり文に慣れていないので、たぶん読めません。泣

 

ノートが日本仕様だから仕方ないんですけど、子どもたちも旦那も、このノートを読むのにかなり苦労すると思うので、書けるところから中国語の併記を進めることにしました。

でも、面倒だし、書く欄が限られているので、やっぱり中国の国事情に適した中国語版のエンディングノートをとても待ち遠しく思っています

そんな観念が浸透するのは、果たしていつの日になるのやらですが。

 

以上、エンディングノートを書いてみた①~④をお届けしました。

ここまでお付き合い頂き、どうもありがとうございました!

 

皆さまの円滑な終活を心よりお祈りしております。

 

私が購入したエンディングノートはこちら↓

 

 

お墓を持たない供養を考える【海洋散骨】
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